商品写真のライティングの基礎:ガラス瓶の撮影 | Profoto (JP)

商品写真のライティングの基礎:ガラス瓶の撮影

18 1月, 2021

執筆者:: Profoto Japan

消費者のオンラインシフトから、オンラインショップやソーシャルメディアで商品の魅力を消費者に伝える商品写真の需要が高まる昨今。手軽にハイクオリティな商品写真を撮影するためのライティングの基本的な考え方を、初心者向けにシリーズでお伝えする。

ここでは、事務所の片隅などの狭いスペースで、なおかつ、コンパクトな最小限の機材を使った、商品写真の撮影を想定として解説する。撮影場所に自然光が差し込む窓があれば、光源として窓の光を活用するのももちろんありだが、時間帯や天気、場所を問わずにいつでも同じクオリティの写真を再現できるのがストロボでライティングする最大のメリットと言える。

私たちが普段最もよく目にしているとも言える性質の光、すなわち、長方形の窓から差し込む光を手軽に再現できるツールであるソフトボックスは、人物撮影ではもちろん、商品撮影でも幅広く活用できる。メインライトにソフトボックスを使った商品撮影を解説する。

撮影場所の準備としてまず大切なのが、部屋の電気を消したり、窓のカーテンを閉めるなどして、環境光をなるべく無くすこと。そうすることでストロボ光のみのコントロールに集中できる。もちろん環境光を生かしたライティングも可能だが、環境光は強さのコントロールが難しかったり、色味がストロボ光とは異なったりするため、ここではコントロールしやすいストロボ光のみを使った撮影を解説する。

インテリアフラワーとして人気のガラス瓶に花をオイル漬けしたハーバリウムを被写体にして撮影を行った。

4本の飲料缶を脚にして下に空間を作った乳白色のアクリルボードの上に、被写体のハーバリウムを設置した。アクリルボードが透けてその下の台が写り込むのを防ぐため、また下からライトを仕込めるように底上げした。

今回、コンパクトでありながらパワフルなバッテリータイプのモノブロックストロボ Profoto B10 に、携帯性に優れ組み立て簡単な OCF ソフトボックス 60x90cm を取り付けて、メインライトとしてハーバリウムをサイドから照射した。

商品撮影で特に大切なのが、写真の見る人の目線を誘導するハイライトのコントロール。どのような形や大きさのハイライトをどこに入れるかで印象がガラッと変わってくる。特に、ガラス瓶のような反射率の高い物を撮影する際には、光源(この場合はソフトボックス)がそのまま写り込むので非常にわかりやすい。

ここでは、ガラス瓶の底から蓋の上部まで細いハイライトが均一に入るように、ソフトボックスの高さと水平方向の位置を調節した。B10 の LED モデリングランプを使って、カメラ位置からハイライトの入り具合を確認しながら、ソフトボックスの角度や位置を動かして微調整するとよい。

ハイライトの写り込みによる目線の誘導に加えて、ソフトボックスからのやわらかいサイド光によって、ガラス瓶と中の花を立体的に描き出した。

ソフトボックスのメインライトに加えて、背景のライティングとして、後ろの白壁に OCF II グリッド&フィルターホルダーOCF II グリッド 20度を取り付けた Profoto B10 を照射してスポット光を作り、しっとりとした雰囲気を演出した。

さて、ここからはソフトボックスのメインライトはそのままで、背景のライティングを変化させることで、バリエーションを出す方法を解説する。

グリッドなしの Profoto B10 を後ろの壁にバウンスさせてバックグランドライティングとしたのが、次の写真。

背景のライティングを変えただけだが、先ほどとは一転して、背景を白くすることで、透明感のある爽やかな雰囲気に仕上げた。

次も背景のライティングの変化で、今度は壁バウンスではなく、Profoto B10 をアクリルボードの下から手前に向かって斜めに照射した。B10 のヘッドの角度は、アクリルボードの奥から手前へのグラデーションの入り方を見て調節した。

後ろに若干回り込む光によって背景がグレーになり、ガラス瓶の中身がより背景から浮き上がって描き出され、シックな雰囲気に仕上がった。

さらに後ろからのライトの角度を寝かせたバージョンが、最後の写真。

ここでは、ガラス瓶をアクリルボードに寝かせて、より上部からのカメラアングルで押さえた。

B10 のヘッドをアクリルボードをなめるように寝かせることで、アクリルボードの後ろから手前側へのグラデーションを緩やかにした。

ここでもバックライトが逆光になっているが、サイドからのソフトボックスのメインライトによって花びらが立体的に描き出されている。

今回はガラス瓶の撮影で解説したが、メインライトとしてソフトボックスで窓の光を再現し、ハイライトをコントロールして立体感豊かに商品を描きだし、背景ライティングの変化で様々なバリエーションを出すことは、様々な商品撮影で使えるはずだ。

ここでは比較的小規模な通販サイト向けの出張撮影を念頭に、機動性が高いバッテリーのモノブロックストロボ Profoto B10 を使った手軽な商品写真撮影を紹介した。大量に連続撮影する必要がある場合には、よりチャージが早くより連射に耐え得る電源タイプのモノブロックストロボ Profoto D2RFi ソフトボックス 60x90cm の使用をお勧めしたい。

撮影チーム:
フォトグラファー SHUN
スタイリスト 篁 大輔
BTSフォトグラファー 谷川 淳
衣装協力 yohaku

執筆者:: Profoto Japan

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