七五三撮影で使える Profoto A10 の技 (後編) | Profoto (JP)

七五三撮影で使える Profoto A10 の技 (後編)

27 12月, 2021

執筆者:: Nahoko Ando

ウェディングやファッションなど、一般の方の撮影からプロのモデルを被写体とした広告写真まで、幅広いポートレートを手掛けているフォトグラファーの SHUN。今回は Profoto A10 を使った実践的な技を紹介するために、七五三撮影を想定してひと組のご家族を撮影。居宅や神社での撮影を行った。

居宅での撮影テクニックを紹介した前編に引き続き、後編では神社での参拝シーンで Profoto A10 をどのように使用したかを解説する。

まず撮影に向かったのは、神社の鳥居前。定番の正面からの記念撮影ショットだ。被写体から7~8m離れた位置で Profoto A10 を左手に持ち、直接当てている。

撮影風景

人と人の間に余計な隙間ができないように、お父さんにお母さんの肩に手を回してもらうなど、家族はなるべくぎゅっと寄ってもらう。出来上がった写真がこちら。

Profoto A10 を使用した写真

Profoto A10 なしの写真

「Profoto A10 なしの写真でも顔は十分明るいのでほんのり光を足すだけですが、露出を上げると背景がもっと明るくなってしまいます。木漏れ日などその場の雰囲気も伝えるために、ストロボの光を少しだけ足しました」

仲の良い家族の様子や、さわやかに晴れた日の状況が伝わり、神社の名前や七五三の“のぼり”も写っているので、子どもが大きくなったときに見返しても当時の記憶がすぐによみがえってくる写真となった。

次は、神社の入り口にある手水舎で撮影したときの、少し変わったバウンス方法を紹介しよう。竹の上に Profoto A10 を置いて、石の土台部分に光を当てて拡散している。

撮影風景

Profoto A10 を使用して撮影

Profoto A10 なし

「直接当てると光が強すぎるので、石の土台でバウンスさせました。バウンスさせる場所は部屋の壁に限りません。白いものでも、白い服を着た人でも、何でもいいんです。白くなくても可能な場合もありますよ」

ではここからは、いろんな場所でのバウンステクニックを見て行こう。

次のシーンは、グレーの石畳でのバウンス。参道でポートレート撮影する際に、Profoto A10 を地面に向けて発光している。レフ板を広げたいが、時間や場所の都合で難しいときに使う方法だ。

撮影風景

「地面がグレーのコンクリートであれば、反射率は悪いですが色はそれほど被らないのであまり気になりません。ただし、地面が土で茶色の場合は、色かぶりしてしまうので私はやりませんね」

出来上がった写真はこちら。髪の毛に太陽光が当たってハイライトが美しい。石畳にバウンスさせたストロボの光で顔色も明るく、ちょっと顔を傾けたしぐさもかっこいい1枚に。

Profoto A10 を使用して撮影

Profoto A10 なし

さて、いよいよ次は、参拝のシーン。小さな子供が大きな鈴緒を持って、一生懸命に鐘を鳴らそうとするかわいらしい姿を、きれいに残してあげたい。

こちらも少し変わった場所にバウンスしている。神社の建物の白い梁の部分に、左手で持った Profoto A10 を当てて光を拡散している。

撮影風景

Profoto A10 を使用して撮影

Profoto A10 なし

「人物に寄って露出を明るくして撮れば、それなりにいい写真は撮れます。でも、背景右手の木目のところに斜めに入る光がきれいだったので、そこをなくしたくなかった。ストロボがあるからこそ、諦めずに撮れたチャレンジングな1枚です」

手でストロボを持てば、バウンスさせて自分の欲しいところに光をつくれるので、自由度が上がる。今回は少し難しい角度だったので、直接のストロボの光が被写体にあたらないように、Profoto A10 に付属するバウンスカードを付けてコントロールした。こうすることで、バウンス光のみを被写体に当てることができる。人物の顔も明るくきれいに写し、背景のディティールもこだわった1枚となった。

さて、神社の参拝が終わった後は、ご祈祷のシーン。木造の建物で天井は茶色だが、オンカメラで天井バウンスさせて撮影している。白い壁がなくてもどうにかなるという例を紹介しよう。

撮影風景

Profoto A10 を使用して撮影

Profoto A10 なし

茶色の天井にバウンスさせるとオレンジに色かぶりした光が拡散されることを前提に、色温度を3700ケルビンに変更して撮影している。人物に直射光が当たらないように、バウンスカードを付けているのもポイントだ。

「ここで撮るといいですよ」と神主さんにお勧めされたり、依頼者に「ここで撮りたい」とお願いされたりしても、時間や天候、場所によって、写真を撮るには難しい環境の場合もある。そんな時でも最大限に期待に応えられるように、ストロボを使った様々な撮り方を知っていると安心だ。

そして七五三のお参りも終わり、最後は思いっきり遊んだ撮影を。1日中、着物を着てビシッと決めていた子どもに、好きなだけジャンプして発散してもらおう。

撮影風景

ストロボは左側から直当て。お父さんに手でもってもらい、スタンバイ。ジャンプなので飛んでいる雰囲気をより出すために、カメラ位置は下から撮影している。それではスタート!

以上、すべて Profoto A10 を使用して撮影。

A10 はチャージが早いので、どんどん動いてもらい、どんどんシャッターを押していくことができる。ストロボの閃光でしっかりと止めるために、ジャンプした頂点で撮るのがポイント。最後は、ご家族みんなでジャンプ!

Profoto A10 を使用して撮影

オフカメラで右側から Profoto A10 の光を直接当てて撮影。ジャンプのタイミングを合わせるのが難しいが、それもいい思い出に。

SHUN さんに、家族撮影での被写体とのコミュニケーションのとり方について、普段心掛けていることを聞いた。

「家族撮影は、子ども優先に考えることが多いですね。非日常なことをしているので疲れるのですが、なるべく自然体でいられるように、子どもと遊ぶくらいの気持ちで撮影することが多いです。かしこまりすぎず、被写体の方の雰囲気に合わせながら撮影しています」

七五三撮影だけでなく、様々な撮影シーンで使える今回の Profoto A10 を使ったストロボのテクニック。人物も背景も表現を諦めたくないシーンや、とっさに撮らなければならない光の足りないシーンでも大いに助けられるはず。ぜひいろいろと活用してみてほしい。

 

執筆者:: Nahoko Ando

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