EC売上好調のベイクルーズが Profoto D2を選ぶ理由 | Profoto (JP)

EC売上好調のベイクルーズが Profoto D2を選ぶ理由

11 1月, 2023

40を超えるファッションブランドをベースに、カフェなどの飲食店や、家具や雑貨などのインテリア、さらにフィットネスまで、ライフスタイルに関わる幅広い事業を展開している株式会社ベイクルーズ。同社のECサイトでの売上は2020年8月期に500億を突破し、主要アパレルブランドの中でも上位を誇っている。

そんな同社の商品撮影で使われているストロボが、Profoto D2 だ。EC サイトを統括するデジタルマーケティング部門で、マーケティングプランナー、フォトグラファー、ビデオグラファーとして SNS の運用支援やオンラインサイトでの販売支援、クリエイティブ制作などを行う宮本桂典さんに、Profoto D2 の使用感について伺った。

株式会社ベイクルーズの宮本桂典さん

――お洋服から家具まで様々なブランドがあり、魅力的な商品を多数扱われていますが、EC サイトで販売する商品撮影はどのように行われているのでしょうか。

本社に4ブース、千葉県柏市の倉庫に10ブースの撮影スタジオがあり、毎日撮影を行っています。商品数でいうと月に2000~4000品番程度です。自社のオリジナル商品からインポートブランドまで、基本的に EC サイトで扱うすべての商品を撮影しています。2020年は年間で47,000品番を Profoto D2 を使って撮影しました。各商品、10枚程度は撮影するので、総枚数は約50万枚です。

ベイクルーズ本社内にある撮影スタジオ

商品の撮影風景

――ストロボ導入時に、Profoto D2 を選んだ理由を教えてください。

プロのフォトグラファーだけでなく社内スタッフも撮影を行うので、機材の専門知識がないスタッフでもストレスなく使えるものがいいなと思っていました。Profoto D2 は本体のデザインが良いだけでなく、操作がシンプルなところが気に入っています。早く使い方を覚えてもらうためにも、分かりやすいデザインは重要です。また、すでにこの機材を気に入って使っているというプロの方の声も多かったので Profoto D2 を選びました。

スタジオで使われていたProfoto D2

――使用感はいかがでしょうか?

モデル撮影時などは一瞬の動きを逃さないように連射するので、チャージが早く、シャッターがすぐに切れるところがいいですね。また人物の肌の色の美しさや実際の商品の色と写真の色に差異がないかも重視しているので、色温度が安定していて色かぶりがほとんどないところも社内で好評です。画像調整をそれほどしなくても、「撮って出し」で使えるのはありがたいですね。出力が安定しているため、ショット間でのバラツキがなく編集に手間がかからず、ハイライトが白飛びせずにきれいに映るのも大きなメリットに感じています。さらに壊れにくく、以前使っていたものより修理に出す回数も減りました。

Profoto D2で撮影した写真

――撮影でこだわっているポイントはありますでしょうか。

お洋服に関してはサイズ感やシルエットが伝わることも大切ですが、肌に触れる部分をしっかり確認したいというお客様の声に応えられるように、着心地や素材感を伝えられるように心がけています。そのため、ディテールを伝える際には接写するのですが、そこでも Profoto D2 は役立っています。

Profoto D2 は均一に光を当てることができるので、まずは全体を撮り、次に少しずつ寄って撮るだけで、角度や光量をその都度変えなくてもムラなく思い通りの写真が撮れます。ライティングの知識がない人でも限られた時間で多くの枚数を撮ることができるため、時間の短縮にもつながっていると思います。

Profoto D2で撮影した写真

――どのようなバリエーションの写真を撮影されていますか?

商品のディテールを見せるために白バックで写したシンプルな商品写真も撮りますし、人物が商品を着用した外での写真も撮影します。後者の場合は、プロのフォトグラファーとモデルによる撮影もありますが、社内のスタッフがフォトグラファーとモデルを担って撮影した写真も採用しています。

プロが手掛けた写真はもちろん魅力的なのですが、商品の伝え方を熟知しているお店のスタッフがモデルとなり撮影した写真のほうが、技術的には劣ってもユーザーによっては親近感を持ってもらえる場合があるからです。お客様の背中を少しでも押せるように、あらゆるニーズを満たせるような画像や動画を撮影して、サイトにアップしています。

プロのフォトグラファーが撮影するときも、スタッフが立ち会って商品やブランドのポイントをお伝えしながら撮影していただいています。ブランドごとのターゲットや、発信するメディア、SNS の種類によってどんな写真が響くのか、過去の履歴から分析するチームもいるので、どのような写真がいいのか議論をしてから撮影に臨む流れができています。クリエイティブは売り上げに直結すると実感しているので、結果が出なければすぐに写真を差し替えることも。難しいですがやりがいはあります。

Profoto D2で撮影した写真

――ユーザー目線での写真を心掛けているのですね。

はい。ベイクルーズのストアがアパレルの EC サイトの中で上位に数えられるほど実績が残せているのは、社内でクリエイティブを作るという文化ができているところが、一番大きな理由だと思います。

――これからのクリエイティブで挑戦したいことはありますか?

商品写真を撮るスキルは社内のスタッフにもついてきているのですが、例えばブランドの広告になるようなビジュアル制作やファッションシュートなどのスキルはまだまだこれから。

いまは SNS での発信が主流となり、機材のレベルも上がっているのでみんながクリエイターになれる時代。知識や技術を広く社内に伝えて、ブランドやお客様のことをよく知っている社内のスタッフが、もっと幅広いクリエイティブを作れるように、力を入れていきたいと思っています。

取材協力:株式会社ベイクルーズ