カラーフィルターを使用した撮影
色補正・クリエイティブカラーフィルターは、写真の色をコントロール・引き立たせるライトシェーピングツールです。カラーフィルターを使用することで、ライティングに色彩と創造性を加えることができます。カラーフィルターには 2つの種類があります。色補正用とクリエイティブな色効果用のカラーフィルターです。色補正カラーフィルターを使用することで、ストロボ光を環境光と自然に調和させ、写真のカラーバランスを向上させることができます。主にロケ撮影でデイライトやタングステンライトの色補正に使用され、特に複数の光源や異なる色温度の混在するシーンでミックス光を補正したい場合に有効です。
クリエイティブカラーフィルターは、写真にユニークなタッチを加えたいときに最適です。厳選したカラーにより、ムードを演出したり、鮮やかなリムライトを作ったり、カラーシャドーの背景など特殊効果を演出したりすることができます。光の強さによって、カラーフィルターの彩度は変化します。たとえば、青いカラーフィルターを使用する場合、ストロボの出力が高いほど、明るい青になります。また、白色光が色彩効果を圧倒しないよう、迷光を最小限に抑えることも大切です。
1 分でわかるカラーフィルター
Profoto の製品専門家 Chris Fain 氏が、カラーフィルターの種類と使用するタイミングについて語ります。Profoto カラーフィルターのご紹介
Profoto の製品専門家 Chris Fain 氏が、Profoto の色補正/色効果カラーフィルターのデモンストレーションを行います。違いを比較
ワンタッチで取り付け可能な Aシリーズフラッシュ用カラーフィルター。
直径:7.5 cm
バリエーション:7(色効果用)+ 5(色補正用)
キット販売:5
重ね付け:搭載
アダプターの必要有無:なし
マグネットで取り付け可能なバッテリー式モノライト用カラーフィルター。
直径:10 cm
バリエーション:7(色効果用)+ 5(色補正用)
キット販売:1
重ね付け:搭載
アダプターの必要有無:必要あり(OCF II グリッド&カラーフィルターホルダー)
カラースペクトルを体験する
CTO(color temperature orange; 色温度オレンジ)カラーフィルターを使用することで、ストロボ光とタングステンライトや夕日などの光の色温度とのバランスをとることができます。ストロボ光と環境光の色温度をマッチさせ、自然に調和させるのです。例えば、夕暮れ時にウェディングカップルを撮影する場合、CTOカラーフィルターを使用すれば、グレーや青白い感じの肌色を避け、暖かい肌色を演出することができます。
シーンを涼しげに見せるには、CTB(color temperature blue; 色温度ブルー)カラーフィルターを使用して、ストロボの色温度を上げるとよいでしょう。曇天時に、ストロボの色温度が少し暖かく感じられる場合に便利です。CTBカラーフィルターを使用することで、ストロボ光と環境光のバランスをとることができます。
蛍光灯の環境下での撮影は、特に窓からの環境光がある場合、写真に強いマゼンタの影響が出てしまうリスクがあるため、厄介なことがあります。これを避けるために、ストロボに CTG(color temperature green; 色温度グリーン)カラーフィルターを使用して、ストロボと蛍光灯の光のバランスをとります。
クリエイティブカラーフィルターは、シーンを一変させるパワーを秘めています。色彩をクリエイティブな要素として使いたい、あらゆるライティングシーンを最大限に活用することを可能にします。カラーフィルターを使用して、背景の色を変えたり、色付きのシャドーを作ったり、被写体の顔に魅力的なハイライトを入れたり、ゴールデンアワーの光を演出したりすることができます。