集光のチカラ | Profoto (JP)

集光のチカラ

08 9月, 2020

執筆者:: Profoto Japan

北欧では厳しく暗い冬を快適に過ごすため、居住空間にこだわる人が多い。インテリアはもちろん、一日中外が暗い日々が続く中で間接照明を多用し、心地よい空間を演出する。

Profoto 本社があるスウェーデン・ストックホルムに出張した際、滞在したホテルの部屋の中で、ピンポイントで落ちるダウンライトが美しく見上げると、電球の前にグリッドがはめ込んであってなるほどと感心した。

光を集めて指向性を持たせるツールの一つであるハニカムグリッド Honeycomb Grid はその名の通り、蜂の巣状のグリッド。蜂の巣状の目の荒さや深さによって、光の集まり具合が変わる。

ソフトボックスやバウンス等で光源を大きくしてやわらかい光を作るのと対照的に、光をピンポイントに集めることは、よりドラマチックな写真表現や、より繊細な光のコントロールに役立つ。

人物撮影でのグリッドの活用方法を紹介する。

OCF II グリッドOCF II グリッド&カラーフィルターホルダーにマグネットで装着可能。照射角10度、20度、30度のラインアップで、好みの集光具合に合わせて選択できる。

まず、最も狭い照射角の OCF II グリッド 10度を直接人物に照射してみた。

自然光はほぼ切った状態で、OCF II グリッド 10度をつけた Profoto B10 を、向かって左上からモデルに向かって直接照射することで、硬く力強い光を作り出した。

ストロボなし

メイクの色が鮮やかに描き出されていることがわかる。

OCF II グリッド 10度 + OCF II グリッド&カラーフィルターホルダー + Profoto B10

ここでは、向かって右側の顔の影をやや軽減するために、カポックで影を起こした。

グリッドは決してドラマチックな光の演出のためだけではなく、バウンス光のコントロールにも有効になる。

一般的に被写体の頭上から降り注ぐトップライトを作るには、しっかりとしたブームスタンドが必要で大掛かりなセットになってしまう。ここでは、白い天井にバウンスさせることでトップライトを作った。

窓の自然光を生かしながら、OCF II グリッド 10度をつけた Profoto B10 を、白い天井にバウンスさせ、被写体の頭上から降り注ぐトップライトをふんわりと入れた。

ストロボなし

グリッドなしでは被写体の後ろ側まで光が回ってしまうが、グリッドをつけることで天井のバウンス面を限定し、仮想の小さな天窓を作ることで、指向性の強いトップライトを被写体に降り注いだ。

OCF II グリッド 10度 + OCF II グリッド&カラーフィルターホルダー + Profoto B10 で天井バウンス(ローコントラスト・レンズフィルターを使用して撮影)

次の写真でも同じように、自然光はほぼ切った状態で、OCF II グリッド 10度をつけた Profoto B10 を、天井にバウンスさせてトップライトを作った。

トップライトを作る際には、被写体の立ち位置が重要になる。バウンス面の真下ではなく、被写体の鼻先に光が降り注ぐように、バウンス面より少し後ろ側に被写体を立たせた。光の芯を被写体に直接当てるのではなく、芯をあえてずらして当てるフェザリングという手法で、顔のサイドにやわらかい影を落として立体的に描き出した。

OCF II グリッド 10度 + OCF II グリッド&カラーフィルターホルダー + Profoto B10 で天井バウンス

ここからさらに、床においたリフレクター ホワイト/シルバー M に、OCF II グリッド 20度をつけた Profoto B10 を弱くレフ板でバウンスさせて、下からの光を加えた。

このように床の色が白ではない場合には、レフ板や白い布を使って白いバウンス面を簡単に作ることができる。一般的にビューティーライティングでは、ソフトボックス等で下からの光を加えることが多いが、バウンスでも手軽に下からの光を作ることができる。

バウンス光を使って被写体の上下から挟むクラムシェルライティングで、上下の光のバランスを調整して、立体感のあるビューティーライティングで美しく被写体を描き出した。

OCF II グリッド 10度 + OCF II グリッド&カラーフィルターホルダー + Profoto B10 で天井バウンス、OCF II グリッド 20度 + OCF II グリッド&カラーフィルターホルダー + Profoto B10 +リフレクター ホワイト/シルバー M で床バウンス

OCF II グリッド&カラーフィルターホルダーはマグネット式で、OCF II グリッドと OCF II カラーフィルターを重ね付けできることも大きな特長。

まず、メインライトとして、OCF ビューティーディッシュ シルバー(ディフューザー付き)を取り付けた Profoto B10 で、被写体をしっとりと描き出した。

さらに、OCF II グリッド&カラーフィルターホルダーに OCF II グリッド 20度と OCF II カラーフィルター  フル CTO を重ね付けした状態で、リフレクター ホワイト/シルバー Mのシルバー面でバウンスさせて、右側から温かい色を加えた。

右側の窓から差し込む夕陽を浴びているような雰囲気に仕上がった。OCF II グリッドと OCF II カラーフィルターを自在に組み合わせることで、思い通りの表現が可能になる。

最後にビューティーショットでハイライトを加えるためにグリッドを活用した例をご紹介。

メインライトとして、OCF ビューティーディッシュ シルバー(ディフューザー付)を取り付けた Profoto B10 を、被写体の前方上部から照射した。

ここに、両サイドからトレペ越しに OCF II グリッド 20度を取り付けた Profoto B10 を照射して、被写体の顔の両サイドに美しく自然なハイライトを加えた。やわらかく綺麗なハイライトを局所的に加えたい時に、トレペ越しのグリッドは役に立つ。

顎下の影を和らげるために、リフレクター ホワイト/シルバー M のシルバー面で影を起こした。

しっとりとした雰囲気のビューティーショットに仕上がった。

被写体が横を向いた最後のショットでは、両サイドからのグリッドの高さを調節して、左側は眉間から鼻筋、唇にかけて、右側は髪の毛から背中にかけて美しいハイライトが入るように調節した。ここではレフ板は外して撮影を行った。

美しいショットに仕上がった。

Profoto B10 と組み合わせてグリッドを新たに使ってみたいという方には、OCF II グリッド 20度、OCF II カラーフィルター フル CTO、OCF II カラーフィルター ハーフ CTO、OCF II グリッド&カラーフィルターホルダーがセットになった OCF II グリッド&カラーフィルターキットがお勧めだ。

光を拡散するアンブレラやソフトボックスに加えて、光を集めるグリッドを使いこなすと写真表現の幅がグッと広がるので、ぜひ色々と挑戦してみて欲しい。

撮影チーム:
フォトグラファー SHUN
モデル COLETTE(フォリオマネジメント)
スタイリスト 谷川 夢佳
ヘアメイク 本間 ひとみ
BTSフォトグラファー 谷川 淳
衣装協力 N_DRESS

執筆者:: Profoto Japan

このストーリーで使用された製品

新製品

OCF II グリッド&カラーフィルターキット

カラーと光でクリエイティブに
¥21,780

OCF ビューティーディッシュ シルバー

オフカメラ・フラッシュ用の携帯ビューティディッシュ
¥24,750