Haiyin Linがモンゴルの大自然でA1のテスト撮影 | Profoto (JP)

Haiyin Linがモンゴルの大自然でA1のテスト撮影

27 11月, 2017

執筆者:: Steven Hanratty

ファッションフォトグラファーのHaiyin Linが、内モンゴルの壮大な草原で世界最小のスタジオライトProfoto A1を体験しました。

Haiyin Linはニューヨークのコロンビア大学を卒業し、そのままフォトグラファーとしてのキャリアを歩み始めました。当初はポートレートを専門としていましたが、現在ではヴォーグやハーパーズ バザーなどファッション雑誌用の撮影を行なっています。

テスト撮影を依頼された時には、最初はニューヨークの喧騒の中で撮影してみたいと思ったそうです。雑誌の撮影を多く行なっているフォトグラファーとしては自然な考えでしょう。しかし、もう少し良く考えてみたところ、さらに良案を思いつきました。「中国の伝統衣装に身を包んだモデルに、現代風の工夫を加えて撮影してみたいと思ったんです」 そこで計画を変更し、マンハッタンの息が詰まるような喧騒とは全く異なる、壮大な高原での撮影を決行しました。

北京から車でおよそ6時間移動し、低い山々を徒歩で超えます。こうして、Haiyinと撮影チームは、内モンゴル自治区ウランプハ大草原に到着しました。広大な、緑の草が生い茂る湖畔です。「ファッション、伝統、自然が融合した写真を生み出すには打ってつけの、魔法のような力を持つ場所でした」

午前6時ごろ日が昇ると、太陽光と雲が混ざり合い、温かく柔らかいトーンが生まれました。Haiyinが撮りたかったのは、湖畔で馬を隣に連れて歩くモデルの姿です。

「できる限り自然な雰囲気を演出するため、自然光とA1のフラッシュ光を組み合わせることにしました。ラウンドヘッドが作り出すやわらかく自然な光を気に入りました。私の撮影スタイルに完璧に合っていたんです」

最初の撮影では、HaiyinはA1をオフカメラで使いました。アシスタントにA1を手に持たせて高く掲げさせ、理想の撮影ポジションを求めてチームで歩き回りました。キラキラと光る湖面と、遠く離れた緩やかに起伏する丘陵を背景に、モデルと馬を完璧にフレームに収めました。

陽射しはほんのわずかで、しかもどんどん曇りに変わって来ました。次の撮影では、モデルを草の上に座らせ、それを羊が取り囲む情景を撮影しました。HaiyinはA1にソフトバウンスを取り付け、オンカメラにセットしました。

「ソフトバウンスを取り付けることで、モデルの表情に自然な輝きを付け、ほとんど消えかけている自然光を補いました」

内モンゴル自治区の天候は、予想がつかないことでよく知られています。雲は次第に暗くなり、1分ごとに雲行きが怪しくなりました。雨が降るのは時間の問題のようでした。

色とりどりのリボンとフラッグがかかった美しい石の塔があったので、HaiyinはA1をオンカメラにセットし、フラッシュとしてはもちろん、より強力な2台目のライトのProfoto B1X用のトリガーとしても使用しました。

A1はモデルの表情にやわらかく自然な光を照射し、B1Xはリムライトとしてモデルの髪を照らし、背景から浮き彫りにしました。「セットアップはとても簡単で、時間がかからなかったので、素早く作業し、雨が降る前に撮影を終えることができました」

雨が上がったところで、Haiyinと撮影チームは、美しい野草に覆われた野原に横たわるモデルを撮影するためのセットアップを準備しました。

光をさらにやわらかくするため、A1のフラッシュヘッドにドームディフューザーを付け、オンカメラとして使用しました。軽さに驚きました。「撮影の時、素早く動くためには、使いやすく持ち運びやすい機材が必要です。特にロケ地での長時間撮影の後は助かります」

12時間後、本日の最終撮影となりました。

1日の始めに撮影した日の出の写真との差をつけるため、遠く離れた山々に日が沈むまで待ちました。それにより、求めていたやわらかい黄昏時のタッチを得ることができましたが、同時に問題も発生しました。刻々と光が弱くなっていったのです。「A1の大きく見やすいインターフェイスのおかげで、フラッシュに必要な出力設定を簡単にセットでき、希望通りの写真が撮れました」

A1にドームディフューザーを取り付け、出力設定を中にして撮影しました。リフレクターのシルバー面を活用して、自然光の残滓をかき集めてモデルに当てることで、望み通りの効果を出すことができました。中国北部の現実離れした光景の中に佇む、美しさと静けさです。

HaiyinはProfoto A1の性能にとても満足しました。「写真をやっているおかげで、世界中の至るところに行くことができます。私の撮影スタイルではライトが重要な役割を果たします。自然光とライトを組み合わせて多様な演出ができることが必要です。A1は私の撮影スタイルをサポートしてくれる大切な機材になるでしょう」

執筆者:: Steven Hanratty

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