ニューヨークを拠点とするファッションフォトグラファー Haiyin Lin は、やわらかい自然光を好みます。その光を彼女は Profoto のモノライトを使って再現します。Profoto D2 の使用感を彼女に尋ねてみました。
最近では、自然光に恵まれた素晴らしい環境のスタジオを選んで、ファッション・ポートレート撮影を行いました。Profoto の超高速な D2 モノライトを使用して、素晴らしい撮影ができました!
私はポートレート撮影では、屋内でも屋外でも、やわらかい自然光が作り出す効果が好きです。しかし、だからといってフラッシュを使わないわけではありません。実際、多くのファッション撮影において、私にとってストロボは不可欠なツールです。ストロボやライトシェーピングツールを上手に使うことで、やわらかい光を作り出すことができるだけでなく、写真に奥行きや広がりを持たせることができます。
今回の撮影では、モデルも衣装もやわらかいトーンが合っていたので、最初からフラッシュの出力は小さく、絞りは大きく設定して、より多くの環境光を写真に取り入れるようにしました。D2 モノライトには、500Ws と 1000Ws の 2種類があります。今回の撮影では、1000Ws の D2 モノライトを選びました。フラッシュ出力は、一般的なスピードライト 10台分ものパワーで、最小で 2.0Ws から使用できます。スタジオでも絞りを大きくして撮影できるので、今回の撮影でも十分にニーズを満たしてくれました。
ライトシェーピングツールには、Profoto アンブレラ ディープ ホワイト M を使用しました。やわらかい光を上手く演出してくれます。また、アシスタントにモデルの髪を横から扇いでもらい、自然になびかせて、動きのある写真に仕上げました。
次のシーンでは、壁に当たった午後の自然光がとてもきれいだったので、自然光を活かして撮影をしました。ここでもライトの出力を落として、Profoto アンブレラ ディープ ホワイト M を使って、モデルの瞳にキャッチライトを入れ、モデルの衣装にも輝きを与えました。また、絞りを大きくして、前景をぼかしたやわらかい寄りのショットを撮影しました。
ここでも、モデルの後ろに D2 モノライトを置き、フルCTOを取り付けて、彼女の自然な髪色によく合う暖かい光を加えました。
この日の撮影では、小さなモデル(可愛いルフィ)もいました。子犬はとても活発で、モデルとしてじっとしてもらうのが大変でした。なので、ルフィの無邪気な表情を撮るために、高速連写モードが必要でした。ファッションフォトグラファーの仕事では、通常のスタジオ撮影でもロケ撮影でも、モデルが走ったり跳ねたりする動作を撮影することも多いです。D2 は毎秒20回まで連射可能なので、どんなダイナミックな瞬間も逃さず捉えることができます。
このような撮影条件では、D2 モノライトのリサイクルスピードの速さが大きなアドバンテージになります。このシーンでは、D2 の出力設定は 6.0〜7.0 で、リサイクルタイムは 0.2秒以内に収まりました。出力設定を 9.0 にしても、1秒間に 2枚の写真を撮影することができます。そのため、ワクワクするような瞬間を逃さないでスムーズに撮影ができました。
屋外の撮影では、モデルはシルクを基調とした衣装に着替え、赤い口紅をつけました。ソフトライト リフレクター ホワイト を使用することで、シルクのきらめきを際立たせました。
さらに、D2 は HSS(ハイスピードシンクロ)に対応しており、Canon/ Nikon/ Sony のカメラでは、シャッタースピード 1/250秒 よりも早い 1/8000秒 までシンクロ可能です。 環境光が十分にある場合は、大きな絞り、高速シャッターに設定して、浅い被写界深度で撮影すれば、フィルライトとしてストロボを使用することができます。
最後の撮影では、RFi ソフトボックス 90cm オクタ型 を使用して、やわらかいトーンを保ちつつ、より立体感のある光でシーンを照らし出しました。
ルフィにサングラスをかけてみました。彼の愛らしい表情と皆の笑い声の中、撮影は終わりました。
(どのようにルフィの注意をカメラに引きつけたかをお見せしましょう...)
機材が重いと、撮影に大きな困難が伴います。D2 モノライトのサイズはわずか 31×13×18cmで、1000Ws タイプの D2 でも重量はわずか3.4kg。同じ出力の製品のなかでは、非常にコンパクトで持ち運びに便利です。これは、移動やセットチェンジが必要なロケ撮影において、大きなメリットとなります。
次の撮影でもこの製品を使うのが楽しみです!
Haiyin が撮影した写真をもっと見たい方は、彼女のウェブサイトをご覧ください。