Jana WilliamsによるProfoto B10を使った柔らかく幻想的なライティング | Profoto (JP)

Jana WilliamsによるProfoto B10を使った柔らかく幻想的なライティング

12 3月, 2019

執筆者:: Steven Hanratty

Janaは、カリフォルニアの照りつける陽射しのもと、Profoto B10を使った撮影で、柔らかく幻想的なスタイルを演出しました。

アメリカ・アラバマ州生まれのフォトグラファー、Jana Williamsは、自身の撮影スタイルを、どこか「Vogue」誌の雰囲気を持ち、タイムレスでクラシック、そしてロマンチックだと表現します。 現在はカリフォルニア州ハリウッドを拠点に、独自のスタイルを取り入れた、ラグジュアリーウェディングフォトを撮影しています。

情熱を見つける旅 

独学でフォトグラファーになったJanaは、クラシックカメラに魅せられ、アパートにコレクションを持っていました。「 私は、外に出て何かクリエイティブなことをしたいと常に考えていた。Julia Cameron著『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』に感化されて、カメラを手に取り、何かしようと思ったの。」

自身の撮影スタイルを確立するにつれ、Janaはあらゆるものを撮影対象としました。そして、彼女は人物撮影に情熱を傾けるようになったのです。当初は、FORD Modelsの所属モデルのヘッドショットを撮影する仕事を請け負っていましたが、ある日偶然に、友人からウェディングフォトの撮影依頼がありました。それ以降は順調に進みました。

進化するウェディングフォト

現在Janaは、世界中でウェディングフォトを撮影しています。Profoto B10を使った撮影では、様々な方法で原点に戻ったスタイルを演出しています。「私はウェディング撮影をしている。だから、一般的なウェディングフォトを撮るのではなく、その雰囲気を大切にした、ロマンチックで美しく、ファッション誌のようなものを目指したの。」 彼女がロケ地に選んだのは、自宅があるハリウッドから車ですぐの場所にある、マリブ・クリーク州立公園でした。そこは、大空と山々に囲まれた広大なオープンスペースです。

影を追いかけて

最初の撮影では、太陽が空高く昇り、頭上を照らしていました。そのため、Profoto B10にOCF ソフトボックス オクタ型を装着して、モデルの右側の高い位置に配置し、フィルライトとして使用しました。太陽が作り出すコントラストのある影を弱めるためです。

「私は『Vogue』誌や『Harper’s BAZAAR』誌のようなことをやりたかったの。私の好きなミステリアスな雰囲気を出したかった。ウェディングドレス姿の女性が、何もないところにひとりで迷い込むというストーリーよ。布地が揺れているのと、背景の山々が力強さを象徴しているところがいいわ。」

ロケ地では、当然のように太陽が空高く昇り、過酷な暑さでしたが、JanaはB10の軽さに感動しました。「持ち運びが楽で、とても簡単にセットを組むことができたわ。」

ディテールと柔らかさの演出

Janaは、同じロケ地で、モデルのポートレート撮影を試みました。「せっかくの美しいドレスだから、布地の非常に繊細な部分まで出したかったし、モデルの幻想的で柔らかな表情も残したかった。だから、B10にOCF ソフトボックス オクタ型を装着して、モデルの右側の高い位置に置いたわ。1mくらい高くして、影を消すことにしたの。

さらに、ディテールを出すと同時に、柔らかく美しいイメージにするために、ハイスピードシンクロで、絞りを1.8から2.0に開けて撮影したわ。」

動きのあるイメージ

Janaは、次の撮影でロマンチックなストーリーを彷彿させる動的なイメージを作りたいと考えていました。「彼女が草原を走り抜ける姿を想像したわ。彼女の肩越しに恋人の姿が見えるのよ。」

Janaは、B10にOCF ソフトボックス オクタ型を装着して、スタンドに固定しました。背景の沈みかけている太陽は、リムライトになりました。フィルライトとして使ったB10で、おとぎ話のような雰囲気を作ることができました。

「私たちは思い描いていたロマンチックなイメージを撮ることができて満足したわ。でも、もしあなたがこの撮影現場を見ていたら、おかしなことをしていたと思うでしょうね。草原を走っているモデルを、カメラを持つ私が追いかけている。そして、私の後をアシスタントが追いかける。私のアシスタントは、太陽光をコントロールするために、カメラポジションの上から手持ちでB10を支えているの。」

ディテールが語るストーリー

Janaは、最後のイメージも、これまでのストーリーに沿ったテーマで撮影したいと考えました。

「椅子に座ったモデルの足が少し汚れていたけど、それがいいなと思ったの。旅の途中のように感じられたから。このようなディテールがあるからこそ、人々を惹きつけられると思うの。見る人が疑問を抱き、想像を巡らすのよ。」

今回は、太陽が山々に沈んだ後だったため、JanaはProfoto B10を2灯使って撮影することにしました。1灯目は、OCF ソフトボックス オクタ型を装着し、メインライトとして、カメラポジション付近の少々高い位置に配置しました。フィルインライトとしての役目も果たします。2灯目は、OCF マグナムリフレクターを装着し、モデルの右側に配置しました。人工的な太陽を作り、背後から照らしました。

「他のイメージと同じく、最後もTTLモードで撮影したわ。ウェディングフォトグラファーとして、最高の一枚が撮れた時は、だいたいその感覚があるの。TTLのおかげで露出設定を心配する必要がないからいいわ。」

Janaの撮影スタイルとB10の相性

Janaは、Profoto B10が彼女の撮影スタイルにピッタリだと感じました。軽量である上、太陽光に負けないくらいパワフルです。B10は、Janaが美しく幻想的なスタイルを演出するのに役立ちました。

「Profoto B10のおかげで、アイデアの可能性が広がったと思います。例えば、幻想的な効果を得るため、私はB10をオフカメラで使います。逆光の位置なので、背景を飛ばすようなことはしません。どこで撮影していても、どこか懐かしい雰囲気や、柔らかく美しいライティングを作り出すことができます。そして、B10はとても軽くて使いやすいため、被写体と自分のストーリを伝えることに専念できるのです。」

 

執筆者:: Steven Hanratty

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