マシュー・ジョーダン・スミスが語るライティングの極意 | Profoto (JP)

マシュー・ジョーダン・スミスが語るライティングの極意

24 4月, 2018

執筆者:: Profoto Japan

セレブポートレート・フォトグラファー、マシュー・ジョーダン・スミス。現在は東京を拠点に置き、アメリカやヨーロッパでも頻繁に撮影を行っている。今回は30年来のプロフォトユーザーである彼のライティングの極意、インスピレーションの源に迫る。


マシュー・ジョーダン・スミス
は、ビューティー、ファッション、セレブポートレートの分野で活躍するトップフォトグラファーの一人であり、クライアントにはパンテーン、レブロン、ソニー・エンターテイメントなどの名だたる企業が名を連ねる。またこれまでにアンジェラ・バセット、タイラ・バンクス、ゼンディヤ、などの多くのセレブリティのポートレート撮影をしてきている。タレントのベッキーを捉えた写真は、日本のメディアでも紹介され、話題を呼んだ。

 シンプルかつ精巧なライティング

「ベッキーを撮影したのは、彼女がバッサリと髪を切った直後でした。ロサンゼルスには日本人もたくさん住んでいるので、彼らにバレないように帽子を被ってスタジオまで来たのです。」

ベッキーと、彼女の妹でダンサーのJJのツーショット。

使用したライトはD2一灯のみ。ディフューザーをつけたソフトライトリフレクター シルバーで光質を作ります。顔の下には小さなリフレクターをプラスしました。シンプルなセットアップですが、精巧なライティングを目指します。

「露出計の測定は一ヶ所のみで判断せず、頬、あご、顔の側面と顔全体を測ります。こうして光を見切ることで自分に自信を持ち、無駄な撮り直しをすることなく撮影できるのです。」

「ライティングを確認する時は、必ずモデル側の位置に立つようにしています。カメラの後ろから確認するフォトグラファーが多いのですが、それでは正確な調節はできません。」

 

自分の経験を写真に込める

昨年の夏、初めて日本の花火大会に行き花火の美しさにとても感動しました。色やディテール、全てが素晴らしかったです。そこでこの体験をアメリカに持ち帰り、写真に収めよう考えたのです。

「撮影チームは日本の花火大会に参加したことはないはずですから、スケッチを描いたり、写真見せたりしながら、自分の経験を伝えて行きました。」


「モデルに空を見上げて花火を見る感動を説明し、それを表現してもらいました。」

「プロフォト製品は、色温度も出力も安定しているので、Air Remoteを使い手元で調節をするだけで思い通りの写真が撮れます。」

うして出来上がったのが、この写真だ。「写真を通して自分の体験を世界中に伝えることができることが、写真の素晴らしさであると感じています。」

「常に進化を続けたい」

マシューは普段から様々な場所を訪れることでインスピレーションを得ていると言う。特にライティングについては、常に意識している。「常に進化していきたいと思っています。映画のシーンのライティングや、アニメの光の描かれ方からヒントを得ることもあります。散歩をしている時でも光に着目していますよ。」

 また、ライティングの上達には実際実験をしてみることが大切だと話す。マシュー自身も常に様々なセットアップを試しており、ナロービームを使ってヘアの撮影をしたこともあるという。

今後、日本で更にに活動を広げていきたいと話すマシュー。特に広告や雑誌の撮影に意欲的で、現在日本でのエージェントを求めている。

常に進化している彼の活躍に今後も目が離せないだろう。

フォトグラファー:Matthew Jordan Smith

執筆者:: Profoto Japan

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