Zhang Jingnaのファッション撮影用ライティングツール BEST 10 | Profoto (JP)

Zhang Jingnaのファッション撮影用ライティングツール BEST 10

21 4月, 2015

執筆者:: Zhang Jingna

ファッション・ファインアートフォトグラファー Zhang Jingnaさんの写真作品は、皆さんも大好きなはずです。これまでの記事では、彼女の広告撮影や個人プロジェクト、ファッション撮影に参入するためのヒントなどを取り上げてきました。今回は、彼女が愛用しているツールとその使い方についてお話していただきます。Jingnaさん自身の言葉でお伝えします。

 

前回、ファッション写真に参入する方法という記事で、業界でよく使われるライトシェーピングツールをいくつか紹介しました。今回は、私の作品で使用されているこれらのツールの例をいくつかご紹介し、さらに私がスタジオ撮影で愛用している他の様々な機材についての私の考えもシェアしたいと思います。この記事がお役に立てれば幸いです!

 

ライト

モノライト

 

 

長年、スタジオに出入りして機材をレンタルしていた私は、自宅スタジオを構えるにあたり、モノライトを手に入れることにしました。ライトはそれぞれ単体なので、持ち運びやセットアップ、撤収が簡単です。また低価格帯なのでお求めやすく、追加で何台か入手できます。私は D1 Air 500s を4台購入しました!

ファッション、ビューティー、ポートレートのスタンダードな写真作品のほとんどをモノライトで撮影できるので、いつでも頼れるライトです。

ジェネレーター

 

 

ジェネレーター は、世界中のスタジオで業界標準として使われています。モノライトに比べ、よりパワフルで汎用性が高いのが特徴です。

– リサイクルタイムが短く、出力が大きいのが特徴です。

– ヘッドの重量が軽くなり、ブームの高い位置でライトを固定する際、セットの安全性が高まります。

– セントラルジェネレーターにより、それぞれのライトを一カ所から簡単にコントロールできます。

– 各ヘッドからの出力は、ジェネレーターの出力設定に基づき、フレキシブルに調整可能。

撮影のディレクションや演出スタイルによって、必要に応じてパワーパックをレンタルしています。



タングステン/ホットライト

 

 

時々、タングステン/ホットライトも使います。写真を始めたばかりの頃は、650Wのホットライトだけで撮影していました。フラッシュを焚かないスチール撮影は、どこか生の美しさがあります。また、撮影しながら、光によってモデルがどのように描き出されるかを目で見て確認することができます。シンガポールから引っ越すとき、古いライトは持っていかなかったのですが、新しい場所で棚のスペースを確保したら、またスタジオのセットアップに加えたいアイテムです。

 

 

ライトシェーピングツール

ビューティーディッシュ

 

 

続いてライトシェーピングツールについて、まずは ソフトライトリフレクター(ビューティーディッシュ)から、6種類のシェーピングツールをご紹介します。

ビューティーディッシュは、ファッション・ビューティー撮影に欠かせないアイテムです。硬い光とやわらかい光の中間のような光質を作り出すのが面白いところです。

ビューティーディッシュで撮影した写真は、肌に美しい光沢と輝きを与え、硬い光のように素晴らしいコントラストと立体感を作り出しますが、エッジの影がキツく見えることはありません。そのため、印象強い、けれどキツすぎない写真に仕上がります。

私は、シルバー のビューティーディッシュを持っています。ホワイトに比べて肌の質感に明るい光沢が出るので、よりマットな感じの光を使いたいときは、ホワイトのビューティーディッシュをレンタルするか、シルバーにディフューザーをつけて使います。

 

ジャイアント リフレクター

 

 

ファッション撮影で非常に人気のあるライトシェーピングツールで、ポートレート撮影にも素晴らしい効果を発揮します。

ジャイアントリフレクターは、非常に広い範囲に均一で美しい光を作り出します。光の広がりによって、写真に華やかさを与え、サイズが大きいので、ファッション撮影やコマーシャルフォトでモデルの全身を撮影するのにも最適です。この大きなサイズは、作品全体を通して正確な色とディテールを維持するために重要です。というのも、小さなライトシェーピングツールでは、フレームの下半分で光が急速に落ち、モデルの下半身にトーンのずれや濁ったディテールが生まれてしまうからです。

大型アンブレラ

左: アンブレラ ディープ トランスルーセントXL; 右: アンブレラ ディープ シルバーXL

私は自宅のスタジオで作品撮りをすることが多いのですが、スペースが限られているため、ソフトボックスをいつも展開して、組み立てた状態で保管するわけにもいきません (頻繁に組み立てたり分解したりすると、ソフトボックスの消耗や破損が起こりやすくなります)。そのため、セットアップと分解が簡単な アンブレラ が、しばしば良い代替ツールとなるのです。

私は、アンブレラ ディープ トランスルーセント XLディープ シルバー XLディープ ホワイト XL を持っています。どれも素晴らしいです。アンブレラ XL ディフューザーバックパネル を一緒に使えば、簡単にソフトボックスに変身させることができます。

– アンブレラ ディープ トランスルーセント XL は、まるで窓の光のようなタッチの写真になります。私の好きな透明感のある写真を撮ることができます。

– アンブレラ ディープ シルバー XL は、ファッション・ビューティー撮影に最適です。肌や髪に素晴らしいコントラストと輝きを与え、印象的な作品に仕上げるのに適しています。

– アンブレラ ディープ ホワイト XL は、大型の白いソフトボックスみたいなもので、私は ソフトボックス オクタ型 とほとんど同じように使用しています。美しく均一な光質なので、私の絵画のような写真作品を撮影するのに最適です。

ソフトボックス オクタ型

 

 

ソフトボックス  オクタ型 は、おそらく私が最も好きなライトシェーピングツールです。汎用性が高く、ファッション、ビューティー、ポートレート、様々なタイプの撮影に使用することができます。

前述の通り、ソフトボックス オクタ型 は アンブレラ XL とほぼ同じように使っています。しかし、より頑丈なツールで、より正確な光のコントロールが必要な場合、私は間違いなく ソフトボックス オクタ型 を選びます。

ソフトボックス オクタ型 は、光と影に美しく均一な質感を作り出します。また、正方形や長方形のソフトボックスとは異なり、オクタ型は(背景にフィルライトを使用しない場合)、より丸みを帯びた美しいグラデーションを背景に作り出します。また、被写体の目に自然な丸いキャッチライトを加えます。私の絵画のような作品撮りで特に愛用しています。

マグナムリフレクター

 

このリストからわかるように、私は、ほとんどの場合、やわらかい光のシェーピングツールを使って撮影しています。しかし、時には、太陽光のようなメリハリのある光が必要なことがあります。そのような撮影では、マグナムリフレクター を使用します。

マグナムリフレクターを手に入れる前は、ストロボのレンタルによくついてくる標準のリフレクターを使っていました。マグナムの方がより均一な光を作り出しますが、標準のリフレクターは、始めのうちは柔軟に対応しやすいものです。最初のうちはほとんどリフレクターしか使いませんでした。というのも、ソフトボックスとそのセットアップの複雑さに怖じ気づいてしまったからです(でも、怖がらずに使ってみてください!)。

 

ソフトボックス ストリップ型

 

 

私のリストの最後にあるライトシェーピングツールは、ソフトボックス ストリップ型 です。一般的には、フィルライト・リムライト・トップライトといった補助光として使用されますが、写真全体に光を大きく広げたくない場合は、キーライトとして使用することもあります。

ソフトボックス ストリップ型は用途が幅広く、私のライティングセットアップの定番となっています。例えば、上の写真(作品撮り&コマーシャルフォト)では、被写体の髪を照らしたり、フィルライトとしても使用しています。

 

その他のツール

今回紹介したライトやライトシェーピングツールの他にも、作品のライティングに大きな役割を果たすスタジオ機材やライトシェーピングツールのアクセサリーなどがあります。

– フラッグ・グリッド・ハニカムグリッド: 光の広がりや方向をコントロールする。

– カラーフィルター: 光の色を変える。

– シネフォイル: 必要に応じて、漏れ光を微調整・シェーピング・カット。軽量で順応性が高い。

折りたたみ式リフレクター・白黒フォームコアボード・カポック: 周囲環境からモデルへの光のバウンスをコントロール。

時間をかけて、できる限り多くのシェーピングツールを試してみてください。様々なツールを、単体で、あるいは複数を組み合わせて使ってみましょう。そのうち、お気に入りのセットアップが見つかり、自分だけの特徴的なライティングスタイルができあがるでしょう。

この記事がお役に立てれば幸いです。お読みいただきありがとうございました!

 

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