男性を撮るのと女性を撮るのでは、何が違うのでしょうか?- 明確な答えはありません。ポートレートの目的次第です。しかし、男性が被写体の撮影には、典型的なポーズの他に、定番のライティングのコツがあります。この記事では、ファッションフォトグラファーのLindsay Adler氏が、ドラマチックな男性ポートレートを撮影するのに使用しているライティングのセットアップのひとつを紹介します。
男性ポートレートのライティング - Lindsay Adler
硬い質感のある光を使うことで、男性モデルのポートレートに最適なドラマチックなアクセントを作り出すことができます。もし女性が被写体であれば、Lindsayはディフューザーパネル付きの中型または大型のアンブレラを使って、やわらかいフィルライトを加え、シャドウを少し明るくしたことでしょう。どのような雰囲気を演出したいかによって、ライティングは様々に変わってきます。
「男性もしくは女性向けの『正しい光』というものはありませんが、男性の被写体では肌の質感がやや感じられた方が、スタイルとして好まれることが多いようです」
ドラマチックなモノクロポートレートの撮り方
ステップ 1. モデルが座ってカメラの方を向いたら、グリッド 5° 100mmを取り付けたProfoto D2を被写体の顔の中心に向けて照らし、光を集中させたエリアを作り出します。さらに狭いエリアに光を集中させたい場合、ライトを被写体に近づけるか、シネフォイルで光の拡散を制限するなどしてください。
ステップ 2. 2灯目のProfoto D2は、アクセサリーは使用せずに、フロアスタンドにつけて、被写体の真後ろ、背景に向けて照らします。このポートレートでは Lindsayは、グレーの背景にライトを当てましたが、白い背景を使えばより小さな出力で撮影することができます。
ステップ 3. この写真は、背景の白に対して顔の影のコントラストを強調するために、コントラストの強いモノクロに処理するのが最適です。コントラストと明瞭度を上げることで、このポートレートに見られるようなドラマチックな質感ある仕上がりを実現できます。
ヒント
さらに光を絞るために、シネフォイルを使用してみましょう。グリッドにシネフォイルを巻きつけてスヌートのような効果を出すこともできますし、ライトと被写体の間に置くだけで、より狭い幅に光をスライスして演出することもできます。
カメラ設定
- カメラ: Canon R5
- レンズ: Canon RF 24-105 mm F4L IS USM
- シャッタースピード: 1/200
- 絞り: F5.6
- ISO: 1250
フォトグラファーについて
Lindsay Adler氏の過去の撮影での写真やライティングのセットアップを見るには、彼女のShare the Light プロフィール または、彼女の月額制プラットフォームLearn+をチェックしてみてください。