曇り日でも美しいゴールデンアワーの夕日の光を作り出すことができます。 この記事では、ファッション写真家のLindsay Adler氏が、2つのライトを使って窓から見える美しい夕焼けを再現する方法と写真撮影のヒントをご紹介します。
ヒント1: 光の方向と質を意識する
夕焼けの自然な光を再現したい場合は、太陽光が当たる方向を意識することが重要です。 この撮影では、モデルの後ろにある窓から日光が入ってきているため、光が部屋の壁に反射し、モデルの顔に間接的に当たって、柔らかく広がっています。また、ドアから差し込む直射日光の効果を再現するためには、Profoto D2 を1台、ハードライトとして使用しました。2台目の D2 にはアンブレラディフューザーを付けて、光をモデルの肩にあてながら、カメラの後ろの壁に光を反射させました。
ヒント2: CTOジェル
CTO(色温度オレンジ)ジェルを使用することで、夕焼けの暖かい光を再現することができます。 また、フルCTOジェルを使うことで、バランスの取れた日光の色温度から、自然なゴールデンアワーの光を再現した温かみのあるタングステンの色温度に変えることができます。この撮影では、CTOジェルを付けたD2をドア付近のモデルの後ろ側に配置しております。
ヒント3: 被写界深度を狭くして撮影
被写界深度をF2.8またはそれ以上に狭くすることで、写真に奥行きが生まれ、自然な光を再現することができます。
ヒント4: ブラックプロミストフィルターを使用
日没時の撮影では温かみのある光が生まれるため、ブラックプロミストフィルターを使用することをおすすめします。ブラックプロミストフィルターを使うことで、写真のハイライトをより強調し、霞のような効果が生まれ、より雰囲気のある自然光を表現することができます。 また、必要に応じて後処理でコントラストと明瞭度を調整することも可能です。
Lindsay Adler 氏が撮影で使用した製品
フィルライト: アンブレラ、ディフューザーを付けた Profoto D2
背景の「太陽光」: フルCTOジェルを付けた Profoto D2