被写体の個性を表現したファインアート・ポートレートは、どのように撮影すれば良いでしょうか?ファッションフォトグラファー Lindsay Adler は、彼女の衣装スタイリスト Raytell のファインアート・ポートレート撮影で、それを表現しました。彼女は、広く立体的なライティングによって、彼の個性や経験を写し出したのです。Lindsay がこの写真「The stylist and his muse(スタイリストと彼のミューズ)」を撮影した 4つのステップを見て、ファインアート・ポートレートを撮影するテクニックを学んでみませんか?
Step 1. 質感あるグレーのキャンバス地の背景をセットして、シーンを作ります。ヴィンテージのリンゴ箱やハシゴなど、被写体がそのシーンと対話できるようなさまざまな小道具を加えます。
Step 2. 画角の左端に 240x240cm の紗幕を置いて、シーンに立体感を与える光を作り出します。紗幕の後ろに、アクセサリーなしの Profoto D2 をセットして照らします。こうすることで、非常にやわらかい光が得られます。
Profoto D2(左)出力 F8 、Profoto D2(正面)出力 F4
Step 3. さらに Profoto アンブレラ ディープ ホワイト L (アンブレラ ディフューザー 付き)を取り付けた Profoto D2 で、直接シーンを照らし、影を起こします。最初のライトと紗幕によって、立体感を作り出し、このライトの光源によって、影のトーン(明るさ/暗さ)をコントロールします。
Step 4. 最後に、紗幕と背景の間にカポックを入れて、光の漏れ具合をコントロールします。このカポックにより、背景の左後ろを暗くして、目移りをなくし、視線を構図の中心に戻します。
カメラ設定
- カメラ: Canon R5
- レンズ: Canon RF 24-105mm F4L IS USM
- シャッタースピード: 1/125
- 絞り: F11
- ISO: 200
About
Lindsayの月額制プラットフォーム Learn+ のエピソード「Stylized portrait」では、この写真のメイキングが掲載されているほか、多くの作品が紹介されています。