パフュームボトルを撮影する方法 - アイデアがカタチになるまで | Profoto (JP)

パフュームボトルを撮影する方法 - アイデアがカタチになるまで

26 11月, 2020

執筆者:: Profoto

このチュートリアルでは、スチルライフフォトグラファーのMartin Botvidsson が、プレミアムなパフュームボトルを撮影しながら、そのすべての撮影ステップを紹介してくれます。アイデアをもとにシーンを構築する方法から、複数のフラッシュを使って撮影する方法、レタッチで仕上げる方法まで、Martin がすべて解説します。

“フォトグラファーなら、自分はあらゆるタイプの写真に詳しい専門家だと感じているかもしれません。ですがほとんどの場合、そうではありません - 特にクライアントの目にはそう映りません。 なので、一つのニッチな分野にフォーカスする必要があります。 クライアントは常に最良の選択をするとは限りません。 彼らは最もリスクの少ない選択をするのです!”

 

Step 1 - インスピレーションを見つける 

まずは写真のインスピレーションを見つけることから始めます。 一つの方法として、オンライン検索があります。 Pinterest は、ハイエンド向けのパフュームボトルの写真を見つけるには良い情報源です。その写真をただコピーするのではなく、インスピレーションとして見てください。

“私はよく、気に入った写真からさまざまな要素を取り入れます。 好きな光や影のパターンを見つけて、それを自分の撮影するシーンにも使ってみます” と Martin は言います。

 

Step 2 - プロップを使用する

写真のメインはパフュームボトルですが、適切なプロップ(小道具)で演出する必要があります。 この写真では、Martin は暗く神秘的な雰囲気を作りたかったので、森に出かけて枯れた枝や植物を拾い、スタジオでセットを組み立てました。

Step 3 - シーン/構図をセットする

写真のメイン、この撮影ではパフュームボトルを配置することから始めます。 写真の構図に最適な場所に配置します。 必要に応じて、釣糸でボトルを固定します。 商品の配置を決定したら、レイヤーごとに - カメラの近くからずっと後ろまで - さまざまな要素を加えていきます。こうすることで、シーンにさらに奥行きを作り出すことができます。

“この写真では、シーン全体のグリーンを補色するために、赤色の要素を加えたかったので、パフュームボトルの近くに赤い植物を置きました” と Martin は言います。

 

Step 4 - シーンを照らす

バックライト: 背景のライトからセッティングを始めます。バックライトは、Profoto D2 に ズームリフレクター と CTO カラーフィルター を取り付け、太陽の日差しのような感覚を作り出します。ライトはできる限り遠くに配置する必要があります。 モデリングライトを使用して、光がシーンにどのような影響を与えているかを確認し、狙い通りの結果が得られるまで2~3回テストショットを撮ります。

ボトルライト: 2灯目のライトで、ボトルに光を当てます。Profoto D2にズームリフレクターと グリッド 5度 を取り付けて、光の広がりを狭めます。 パフュームボトルの裏側には、プラスチック片を貼り付けて、ボトルに当たる光をディフューズします。

トップライト: 最後の3灯目のライトは、Profoto D2にズームリフレクターと グリッド 10度 を取り付け、光は上から照射します。 ディフューザーパネルを通した光を当てることで、ボトル周辺の枝にやわらかい光を作り出し、ディテールを描き出します。

 

ライティングの詳細については、動画のこちらのセクション をご覧ください。

Step 5 - カメラと設定

できれば、可能な限り高品質なカメラを使用してください(Martinは、Hasselblad H6D-400c MS と Hasselblad HC MACRO 4/120 II レンズ を使用しています)ISO はできるだけ低く抑え、シャッタースピードはカメラの最大フラッシュシンクロ速度に合わせ、絞りは希望の被写界深度に設定します。必ず環境光が写真に影響していないことを確認してください。

この写真のカメラ設定:
ISO 64、シャッタースピード 1/1000、絞り 8

 

Step 6 & 7 - 撮影と編集

必要に応じて、二つの別々のショット - シーン全体のライティングとボトルに最適なライティング - を撮影して、それらを後からPhotoshopで結合します。パフュームボトルには、可能な限り美しい光を当てることが重要です。 撮影が終了したら、レタッチを始めます。この写真のマーティンのレタッチプロセスの詳細については、こちら をご覧ください。
 

執筆者:: Profoto

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