ニューヨークの街は物語の舞台としてはぴったりですが、実際は慌ただしく喧騒に満ちています。下の3つの動画では、フォトグラファーのChris Knightがこの世界で最も慌ただしい街ですばらしい写真を撮影する様子を紹介しています。携帯性に優れたProfoto B10 を使って、彼がどのように3つのまったく異なるポートレートを撮影したのかご紹介します。
「ニューヨークでの撮影は魅力的です。しかし、注目を避けるため、常に最小限で撮影する必要があります。さらに難しいのは、許可を取らないとライトスタンドが立てられないことです。しかし、軽量で携帯性に優れたProfoto B10 があれば問題ではありません」とChrisは説明します。
「Profoto B10/ B10 Plusがあれば、ライトスタンドなしに撮影ができます。B10 Plusは十分な光量を持っていますし、B10はこのスペックにして驚くほど小さいです。」
セットアップ1-ドラマチックなポートレート・ライティング術
カメラ:Fujifilm GFX 100レンズ:GF63mm f/2.8
設定:ISO 100, 1/160, f/2.8, 63mm
「このライティングの目的は、自然に見えつつ、ちょっとドラマティックに撮ることです。街の自然光が柔らかなものだったので、シンプルにアンブレラを選びました。Mサイズのアンブレラは、ロケーション撮影でも扱いやすいです。ディフューザーを付けて、より均等で柔らかな光を作ります。」とChrisは説明します。
「アンブレラの光は柔らかくて好きです。より柔らかでコントラストの少ない白をよく使います。ロケーション撮影でもとても持ち運びやすいです。」
動画ではレンズの前で何かを持っていますね。あれは何でしょうか?また、どんな効果を狙っているのでしょうか?
「写真の一部をぼかしたり歪めたりするためにガラス板(プラスチックでも機能します)を持っています。これには3つの効果があります。前景に奥行きをもたせる・動きを錯覚させるようなボケ/フレアを作る・ときにはタクシーの屋根の広告を隠すこともできます。」
撮影で新しいFujifilm GFX 100を使っていますね。 このカメラの魅力はどんなところでしょうか?Profoto B10システムとの相性はどうですか?
「Fujifilm GFX 100はすばらしいカメラです。ディテールの表現力や情報を捉える能力には本当に驚かされます。こういう力のあるカメラは通常、機動性に劣り、簡単には操作ができないものですが、このカメラでならラクに仕事ができます。Profotoと組み合わせて使うときにも非常に便利ですね。Fujifilm専用のAir TTLトランスミッターはHSS(または必要に応じてTTL)を使用できるので、簡単に動きを止めて捉えることができます。」
このセットアップで使用された製品
Profoto B10 Plus-Profoto アンブレラ ディープ ホワイト M-Profoto ディフューザー
セットアップ2-環境光とストロボ光を融合する方法
カメラ:Fujifilm GFX 100レンズ:GF45mm f/2.8
設定:ISO 100, 1/1250, f/3.6, 45mm
ストロボ光を環境光と融合させるときに意識するべき最も重要なポイントは何でしょうか?
「環境光がどのくらい明るくて光と影を作っているか、ということは意識しなければいけません。 この写真では2つの“ライト” - 太陽とストロボ - を使っていますが、ストロボによって影の強さを変えてしまわないように気をつけてもいます。つまり、実際には3つの露出を同時に確認しているということです。」
太陽光をリムライトとして撮影するとき、Profoto B10 Plusを使用するメリットは何ですか?
「逆光の中で撮影するには、できる限りのパワーが必要です。B10 Plusの500ワットのストロボがこの撮影を可能にしてくれました。」
ストロボの配置はどのように考えていますか?
「通常は自然光に従おうとしますね。より自然に、あるいは強調するように配置します。このときは少し特別でした。ニューヨークではときに、時間によってユニークな光が見られます。それは、太陽がガラスのビルに反射して、複数の光源が生まれるときです。そのユニークな光をライティングで再現しました。」
このセットアップで使用された製品
Profoto B10 Plus-Profoto アンブレラ ディープ ホワイト M
セットアップ3 - ゴールデンアワーの光の作り方
カメラ:Fujifilm GFX 100レンズ:GF45mm f/2.8
設定:ISO 100, 1/125, f/5, 45mm
ゴールデンアワーの光を作るために、最も重要なポイントは何ですか?
「フレアはカメラのほうに向いているとより効果的です。被写体にリムライトが当たるよう(そうすると光が本当にそこにあるように感じられます)ストロボは十分に離し、カメラのレンズに光が当たるようにする必要があります。正確なアングルを保つのは簡単ではありません。また、特に日没やゴールデンアワーの太陽は温かな色合いを持っています。そうした光を作るときは、フルCTOを使うと温かく自然な光と色合いになります。」
「この日は、Profoto B10 PlusとB10の2つのライトを使いました。太陽の光を演出するには、できるだけ強い光が必要なので、B10 Plusが最適でした。被写体の顔を照らす光には、アシスタントが長時間、手持ちで頭上に掲げておく必要があったのでB10が便利でした。」
「ここでは携帯性とサイズ感から、OCF ビューティーディッシュ ホワイトを使いました。右側に設置したのは、被写体の顔に深み(光の明暗)をつけるためと、前の鳥の写真と光の一貫性を持たせるためです。トーンと色合いは少し違いますが、ライティングにはある程度つながりを持たせています。」
このセットアップで使用された製品
Profoto B10 Plus – Profoto B10 – OCF フィルターキット – OCF ビューティーディッシュ
最後に、これからロケーション撮影で、ストロボとライトシェーピングツールを使おうとしている人に、何かアドバイスはありますか?
「まずは外に出て、撮影をしてみることです。撮影しながら学ぶのが一番です。」