アンドレア・ベルーソがB2で異なる雰囲気の12ショットを撮影 | Profoto (JP)

アンドレア・ベルーソがB2で異なる雰囲気の12ショットを撮影

17 6月, 2017

執筆者:: Andrea Belluso

Andrea Bellusoは、30年以上のキャリアを持つベテランフォトグラファーです。彼はファッションやビューティーからポートレート、プロダクト撮影まで様々な撮影を行ってきました。スーパーモデルやスーパーブランドとの仕事の経験も豊富です。Andreaは自分が最近参加したいくつかの撮影の裏側を紹介し、長年の経験で培ってきた経験を私たちにシェアしてくれています。

数週間前、私の親しい友人であるMy Södergrenが、コーチングイベントの宣伝などに使うために、写真を撮って欲しいと言ってきました。これは、私の普段の撮影とは全く異なる種類のものでした。なぜなら、私はいつもはハイエンドのファッションやビューティーなどのコマーシャル撮影を主に行っているからです。

Myは様々なジャンルの様々なセミナー行っているので、自分の写真もバリエーション豊かにしたいと望んでいました。彼女はまた、1日で出来るだけ多くの写真を撮りたがっていました。

撮影日は週末で、しかも私は数日後にはもう別の場所に出張しなければならない予定が入っていました。ですから、いつものようにアシスタントに電話して複雑な撮影を準備する時間はありませんでした。さらに、ストックホルムのいくつかの場所を巡りながら写真の中にのびのびとした雰囲気を取り入れることで、Myの快活なキャラクターを表現したいと思っていました。

そうなると、撮影で使う機材は自ずと決まってきます。周囲の人は私が使っているところを見たことがないと言いますが、実は私が様々な場面で使用しているB2 オフカメラ・フラッシュです。B2を使うと撮影中も自由に動き回れます。また、アシスタント無しの撮影も容易です。

時間との戦い

撮影の日は美しく晴れていながらも、非常に寒い冬の日でした。ストックホルムの冬は、昼光が長くは続きません。ですから、時間的余裕はありませんでした。

私たちは、ストックホルム中心部で最も美しい通りの1つである、海辺のストランドヴァーゲン通りで撮影を開始しました。太陽はまだかなり低い位置にあり、バックライトの役割を果たしたと同時に、海には美しい反射となってその姿が写っていました。これに加えて、Myに柔らかいフロントライトを照射したいと考えました。私はOCF ビューティーディッシュ ホワイトを装着したB2を片手で持ち、もう一方の手にはカメラを持ちました。 B2のヘッドはとても軽いので、重さを感じることはほとんどなく、狙った場所に簡単にライティングできました。

OCF ビューティーディッシュ ホワイトの光の質は、ポートレートに最適です。なめらかでありながらメリハリの効いた美しい光を作り出します。

その後、通りの中心に移動して、同じセットアップでより楽しげなショットを撮りました。

通りの真ん中での撮影はたった5分で終わり、次に通りの反対側に移動しました。同じセットアップで、私たちの愛犬であるJuffeも一緒に撮影しました。Jaffeはもうカメラの前に立つに慣れっこで、楽しんでさえいるように見えます。MyとJaffeが通りに並ぶ美しいドアの前で戯れているところを撮影しました。このショットも約5分で終わりました。

TTLを使ってスピーディーに撮影する

その後、ストックホルムの最も美しい劇場のひとつであるドラマテン王立劇場へと向かいました。そこでは、また別の雰囲気を持つ写真を撮りたいと思っていました。背景に太陽に打ち勝ち真っ青な空をフレームに収め、Myと建物の外にある金像にしっかりとライティングをします。この設定を可能にするために、B2のHSS機能を使用します。ISO 感度は200とし、浅い被写界深度を実現するためにf値は4、青い空を暗くするためにシャッタースピードは1/2000秒です。

この日はあらゆるショットでTTLを使って作業していましたが、素早く撮影を行うことができたと同時に、被写体に集中し思い通りの写真を撮ることができました。こうした素晴らしいツールが、フォトグラファーのワークフローを単純化できることはとても有難いです。技術面ではなく、モデルやライティングから引き出される感情や雰囲気に集中することができるので、写真の本質と言える部分に時間を割けるからです。

都市部から農村に

劇場での撮影も5分ほどで終わり、その後私たちはストックホルム中心部のすぐ南にあるシクラに向かいました。シクラにはとても美しい森と湖があります。

シクラでもいくつかの写真を撮りました。最初のショットは、凍った湖の前のMyを撮ります。今回も、バックには太陽があります。周囲の自然を繊細に描写するために、詳細まで鮮明で、色のスペクトルが広いPhase One XFを使用しました。このカメラはプロフォトの機具を使ってTTLでも使用可能です。つまり、中判カメラでも撮影前に光量を測定せずに撮影ができるのです。移動しながら自由にさまざまな角度からマイを撮影することができました。

太陽はこの時点ですでに沈みかけていたので、速やかに作業しながらも写真の雰囲気をイメージ通りに実現することが非常に重要でした。OCF ソフトボックス 60cm Octaソフトグリッドをつけて、軽量スタンドに設置しました。

次のセットはAmandaとのショットでした。Amandaは、私のフィアンセであり、時には仕事上のパートナーでもあります。私たちは湖畔を一緒に歩く2人のショットを撮りたいと思っていました。このショットでは自分のデジタル一眼レフを使用し、再びベルトからB2のジェネレーターを吊り下げ、OCF ビューティーディッシュ ホワイトをつけたB2フラッシュヘッドを片手で持ち運びました。このセッティングにすることによって、MyとAmandaが冗談を言い合いながら歩く姿を追いながら撮影できました。

屋外でのジュエリー撮影

最後に、屋外でジュエリーのスチル撮影を行いました。これは生活の楽しさに関するインスピレーションを与えてくれるMyの魅力的なセミナーを表現するためのものです。自然の荒野とジュエリーの人工的な要素の対比を表現するために、美しい落ち葉や、木の幹などの自然を存分に使用しました。ここで私はOCF ビューティーディッシュ ホワイトとOCF グリッドキットを使い分けました。コントラストのある非常に集光した光が欲しい時はグリッドを使い、もう少し均一な光が欲しい時はコントラストを少し付けるためのソフトグリッドを取り付けたOCF ビューティーディッシュ ホワイトを使いました。

カフェでの撮影

私たちはカフェで撮影を終えました。会議、コーチング、授業の間に彼女がいつもやっているようにカフェで電話しながら仕事している様子で、ライフスタイル撮影を行います

ここでも、B2は私を救ってくれました。スペースがあまりなく、カフェで撮影するための準備はしていませんでした。カフェの他のゲストを邪魔しないように、できるだけ早く、できるだけ慎重に撮影しなければなりませんでしたが、イメージ通りに仕上げられました。

一日で合計12枚の全く違ったショットを取れました。とても楽しい時間を過ごせました。

執筆者:: Andrea Belluso

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