インタビュー撮影のコツ 〜初心者向け講座〜 | Profoto (JP)

インタビュー撮影のコツ 〜初心者向け講座〜

02 4月, 2020

執筆者:: Profoto Japan

インタビュー撮影のコツをオンラインで学びませんか?

「Profoto Academy LIVE: CP+ 2020 Special」として2月27日にライブ配信した「インタビュー撮影のコツ 〜初心者向け講座〜 by 吉村 永氏」を解説付きで、4月30日まで期間限定で公開しています。この機会をお見逃しなく!

ポイント解説:

00:00-05:25 イントロダクション
ポイント:
この動画では初心者向けにインタビュー撮影のコツを解説。
初心者の方が陥りやすい失敗例を見せてから、失敗する原因と解消する方法を順番に解説。
会社のウェブやパンフレット用のインタビュー写真を依頼されたシーンを想定。
ストロボをこれまであまり使ったことのない方向けに、ストロボぽくない自然な写真を撮るための方法を解説。
今回は「世界最小のスタジオライト」Profoto A1X 1灯と、カメラとライトを接続するリモートコントローラー Profoto Air Remote TTLを使って実演。

05:25-10:20 オンカメラでの撮影実演
ポイント:
今F2.8のレンズを使っているため絞り5.6に設定(開放絞り値より2-3絞り絞ったところで一番解像度が高いと言われている)。
ISO感度はできるだけ低い方がノイズが少ないと言われているのでISO100に設定。
シャッタースピードは、ストロボのXシンクスピード1/250に設定。
まずはオンカメラでTTL自動調光を使って撮影。
そのままオンカメラで被写体に直接当てると、肌の照りや顎下の強い影が気になる写真になってしまうことが多い。
原因は被写体に硬い光が当たってしまっていること。
硬い光は懐中電灯の小さな光、やわらかい光は大きな窓から差し込む光。
Profoto A1Xはヘッドが小さいので硬い光になりやすい。

10:20-18:35 オフカメラでアンブレラ を使った撮影実演
ポイント:
やわらかい光を作るために、Profoto A1Xをオフカメラでスタンドに取り付け、Profotoアンブレラ ホワイト M(直径105cm)を使う。
カメラとProfoto A1Xを接続するために、カメラのホットシューに Profoto Air Remote TTLを取り付ける。
TTL自動聴講で撮影してみると、先ほどよりはやわらかい雰囲気なったが、まだ硬さが残る。
Profoto A1Xにはストロボ光だけではなく、モデリングランプ(定常光)も内蔵しているため、シャッターを切る前にあらかじめ光の当たり方を目で確認することができる。
アンブレラに当たっている光を確認すると、上部の小さい部分のみに光が当たっていたことがわかる。
アンブレラ アダプターにアンブレラを差し込む向きと、ヘッドを水平より下に向けることで、アンブレラの中心に光が当たるように調整する。
さらに、Profoto A1Xのズームリングを回して照射角を広くし、アンブレラ のシャフトを長く使うことで、アンブレラに当たる光の面積をできるだけ大きくすることで、やわらかい光を作ることができる。

18:35-23:20 光源と被写体との距離と光の質について解説
ポイント:
アンブレラを被写体からより遠くに設置して撮影実演。
光源が被写体から遠いほど硬い光になり肌の照りが出やすくなる。夏っぽい光になる。
光源が被写体から近いほど肌の表現がやわらかい光になるが、コントラストが高くなり影は強くなる。
やわらかさとコントラスト両方に着目して、被写体と光源との距離を決めていくと良い。

23:20-25:50 ストロボ光と環境光のバランスの取り方の解説
ポイント:
カメラのライブビューで、ストロボを炊かないその場の光(環境光)の明るさを確認。
これまでの撮影では、部屋も暗め、被写体の顔も暗めの明るさになっていた。
そこで、感度を上げて環境光が明るくなるようにする。
被写体の顔は少しくらいが、後ろの窓は明るいという状態になるまで、ISO感度を上げる。
ISO感度640になったが、経験上、4-5年以内に発売されたフルサイズカメラでは、ISO1600までは画質の荒れは目立たない。カメラの機種や光の状況によっては、ISO3200まで上げても雑誌見開き程度の画質として問題ない場合が多い。
環境光をより入れ込んで雰囲気を良くするために、ISO感度を上げることは手段として活用できる。

25:50-30:20 バウンス撮影の実演
ポイント:
次に、アンブレラを外してProfoto A1Xを白い壁や天井に反射させて使う。
壁や天井に光を当てる部分に1.5mくらいの丸い窓を作るイメージで、綺麗な光を作ることができる。
カメラの露出設定は先ほどライブビューで確認した明るさ。
TTL自動調光で最初1枚目テスト撮影するときは、顔をアップで撮影することがお勧め。そうすることで顔に露出がより正確に合う。
ここからマニュアルに切り替えてストロボの光量を微調整する。
Profotoのフラッシュの場合、TTLからマニュアルに切り替えた時に、TTLで得られた光量の値がそのまま引き継がれるので便利。
ここでは3.3から3.6に1/3段、ストロボ光を強めた。
マニュアル設定に変えたので、画角を変えても同じ明るさで撮ることができる。
フラッシュを使う際には、ストロボ光だけ考えるのではなく、環境光の明るさを確認して、そこにどれだけストロボ光をたしていくのか、環境光とストロボ光のバランスが大切。

30:20-34:20 TTL自動調光の仕組みの解説
ポイント:
TTL自動調光の仕組みは、1. カメラのレリーズボタンを押すと、2. ストロボが小光量でプリ発光し、3. プリ発光がレンズに入り、4. カメラ内のセンサーが測り映像エンジンが適正露出を演算し、5. カメラからストロボに発光量が指示され、6. 本発光し撮影される。
TTL自動調光の明るさは、カメラが決め、ストロボは調光に関与しない。

34:20-40:45 まとめ
ポイント:
光のやわらかさを左右するのは被写体から見た光源の大きさ。
被写体から見た光源の大きさが大きいほど光はやわらかく、被写体から見た光源の大きさが小さいほど光は硬くなる。
環境光とストロボ光のバランスをとって自然に見せることが大切。
環境光を生かしながらより綺麗に見せるためにストロボ光をアクセントとして足していく撮り方が多くなっている。
環境光とストロボ光のバランスの取り方は、最初に定常光の露出(シャッタスピード、絞り、ISO感度の組み合わせ)を設定する。
露出設定の手順は、カメラの露出モードを「M」にして、表現に合わせた絞りを設定し、表現に合わせたシャッタースピードを設定(人物撮影の場合はブレを抑えるために1/125〜1/200あたりがオススメ)し、ライブビューにして雰囲気を見ながらISO感度で調整する。
ストロボ光は環境光の露出を設定してからTTL聴講で明るさを決める。
TTL撮影の手順は、Air Remote TTLのモードをTTLに設定し、顔をアップデテスト撮影し、Air Remote TTLのもオードをマニュアルに変更し、テスト撮影の結果を見て明るさをAir Remote TTLで微調整する。
今回解説したちょっとしたコツを知っておくことで、小型のストロボでも自然な光を作ることができるので、初心者の方もぜひ挑戦してみてほしい。

執筆者:: Profoto Japan

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