消費者のオンラインシフトから、オンラインショップやソーシャルメディアで商品の魅力を消費者に伝える商品写真の需要が高まる昨今。手軽にハイクオリティな商品写真を撮影するためのライティングの基本的な考え方を、初心者向けにシリーズでお伝えする。
今回は、フレグランス瓶のイメージカットの撮影を、写り込みのコントロールに着目して解説する。
メインライトとして、サイドから OCF ソフトボックス 60x90cm を取り付けた Profoto B10 を照射。メインライトをサイドから入れることで、フレグランス瓶やグリーンの色をクリアに立体的に描き出した。
さらに写真の上側から下側に向かってグラデーションをつけて目線を誘導するために、Profoto B10 を後方から照射した。
この逆光は、ライトの芯をあえてずらして下向きに打つことで、アクリル部分のグラデーションをなだらかにした。
メインライトとして OCF ソフトボックス 60x90cm を取り付けた Profoto B10 をサイドから照射、さらにバックライトとして Profoto B10 を加えて撮影。
ここに黒画用紙をソフトボックスの奥側に加えて、ソフトボックスの光の一部を切ることで、観葉植物が入ったガラスポッドの輪郭を背景から浮き立たせた。
さらに被写体の上にリフレクター ホワイト/ブラック Mのホワイト面をかぶせて、フレグランス瓶のラベル「blancreme」の一部に写り込ませることで、ラベルにグラデーションをつけた。
黒画用紙でソフトボックスの一部の光を切って、上部のレフ板をラベルの一部に写し込んだのが下の写真。
ソフトボックスの一部の光を黒画用紙で切って、上部のレフ板をフレグランス瓶のラベルの一部に映り込ませて撮影。
さらにレフ板の位置を調整することで、フレグランス瓶のラベル全体に写し込んだ。
フレグランス瓶のブランド名にしっかりとハイライトが入った商品写真が完成した。
ソフトボックスの一部の光を黒画用紙で切って、上部のレフ板をフレグランス瓶のラベル全体に映り込ませて撮影。
商品撮影の鍵とも言える写り込みのコントロールについて理解を深めて色々と活用してほしい。
撮影チーム:
フォトグラファー SHUN
スタイリスト 篁 大輔
BTSフォトグラファー 谷川 淳
衣装協力 yohaku