ポートレート

スポットライトの光の先: Flóra Borsiとは?

03 7月, 2017

執筆者:: Jens-Linus Lundgren-Widén

連載記事「スポットライトの光の先」では、今まさにその存在を世界に知らしめようとする新進気鋭の写真家をご紹介します。今回は、フォトグラファー兼ビジュアルアーティストのFlóra Borsiをご紹介します。彼女は動物を使って、印象的なセルフポートレートを撮影しました。

Artistic self-portrait of Flóra Borsi under water.

独学の天才Flóra Borsiは、フォトグラファー兼ビジュアルアーティストと自称しています。彼女のセルフポートレートは高く評価されており、シリーズ作品『Animeyed』では、レタッチとイメージクリエイトのスキルを存分に発揮し、衝撃的な美しい写真を生み出しました。

作品集を見ると、彼女がブダペスト応用美術大学に在学中の学生とは信じ難いでしょう。この23歳の独学の天才には、クリエイティブなポストプロダクション技術と巧みな撮影術の才能を兼ね備えています。彼女は11歳からPhotoshopを使用しています。

「絵を描くのが好きだったので、姉がPhotoshopで遊べるようにライセンスをくれたのです。最初は使い方が分からず、機能を試してみて、ランダムにボタンを押すだけでした。成長に従い、色々試してチュートリアルを見ることで使い方をどんどん覚えていったのです」

 

Artistic self-portrait by Flóra Borsi.

 

ストロボを使用した撮影

ところが、Googleで検索した画像を使った簡単な写真加工では飽き足らず、自分だけのオリジナルな画像を作ってみたくなりました。そこで、必然的に写真を撮り始めることになりました。

「15歳のとき、Canon EOS 40Dを手に入れ、撮影の基本を学び始めました。最初は照明のルールと機材の種類を理解するのに必死でした」

 

わずか数年後、Flóraはもう自分の撮った写真では満足しなくなっていました。 「子供のころ、巨匠たちはどうやってあんなにすごい写真が撮れるんだろうと、いつも不思議に思っていました。すると、父が教えてくれたんです。彼らはストロボを使っているんだよって。それこそ私が求めていた機材でした。そこで、夏にアルバイトをして貯めたお金で、初めてストロボを2台買いました。父は昔ながらの銀塩写真を愛するエンジニアで、私にストロボの使い方のコツを教えてくれました」

「B1を使い始めたのは、それから間もなくのことでした。私がストロボに求めるのは、スピードとパワーです。B1のおかげで、今まではできなかった撮影ができるようになりました。作品の中で、私は跳んだり頭を振ったりすることが多いのですが、まるで時間が止まったかのように瞬間を切り取ることができます。その機能こそ、私が常に求めていたものなのです」

Artistic self-portrait by Flóra Borsi. Artistic self-portrait by Flóra Borsi.

セルフポートレート

Flóraは、常に自分自身をモデルに撮影します。このやり方は利点と同時に難しさも抱えています。まず、良い点としては、他人に指導するより自分でやった方が簡単なことは多いです。

「顔の表情だけで感情を表したい場合、自分をモデルにした方が簡単です。表現したいことは、自分が一番よく分かっていますから」

「しかし、写真を演出するときは、1人だと面倒なことも多いものです。すぐに修正できないミスをしたときは、良い写真を撮るため、最初に結果を確認してから撮影し直す必要があります」とFlóraは説明しました。作業をシンプルにするため、スタジオではライトを1台しか使わないといいます。

Flóra Borsi's self-portrait with humming bird.

「ロケーション撮影はしません。三脚を抱えて屋外に出て、大勢の見物人の前で自分の写真を撮りたいとは思いません。細かいディティールまで自分でプランを立てられるので、スタジオ撮影が好きなんです。自分の目が行き届き、目指す写真の雰囲気を知っていますから」

どんなものにインスピレーションを感じるのかFlóraに質問してみたところ、Tim Walker、Istvan Sandorfi、Gottfried Helnwein、Solve Sundsbo、Marton Perlakiなど、何人か影響を受けた写真家を挙げました。

「絵画が好きなので、彼らには大きな影響を受けました」

 

Flóra Borsi's self-portrait with butterfly.

ビジュアルアートとポストプロダクション

Flóraによると、元の写真を加工するソフトウェアとしては、Photoshopが最高だと言います。

「ただし、画像加工を行わず、Lightroomで色調補正だけ行う時もあります。写真にディティールを追加し、レタッチします。この作業を行うことによって写真を絵画のように見せることができます。私がフォトグラファー兼ビジュアルアーティストと自称するのは、そうした背景があります」

Artistic self-portrait by Flóra Borsi.

「我ながら、自分の作品はとても個性的だと思います。生活や記憶、感情、出来事などからインスピレーションを得ています」クリエイティブ作業のプロセスについて質問されると、彼女はそう答えました。

「私にとってアートは癒やしです。自分の感情を処理する手段のようなものなんです。告解に似ているかもしれません」

Artistic self-portrait by Flóra Borsi.

執筆者:: Jens-Linus Lundgren-Widén

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