Ruby LawがProfoto A1XとProfoto Connectを携えて北京の胡同で試し撮り | Profoto (JP)

Ruby LawがProfoto A1XとProfoto Connectを携えて北京の胡同で試し撮り

15 5月, 2019

執筆者:: Steven Hanratty

人が多く混沌とした場所では、大きなライトを持ち歩いて撮影するのは困難です。そこでRubyは、小さくて軽いProfoto A1Xを携えて撮影に出かけました。A1Xの自然な美しい光で環境光を補います。

終わりから始まる

撮影が終わってから、フォトグラファーのRuby LawはProfoto A1XProfoto Connectの印象についてこう話しました。「まるでカメラとライトが一体になったみたいだわ」と。

これは今回の撮影全体のテーマにも共通していました。「見知らぬ2人が、幻想的な北京の町で出会うシーンを思い描いたの。一緒に町を歩くことで、どんどん親しくなるのよ」。

つながりというテーマはRubyの撮影スタイルにも見られます。「撮影する相手とはすごくよく話すの。会話することで被写体との間に信頼関係を築けるわ。彼らの願いや夢、恐怖が何であるかさえも知りたいの。そうした精神性を写真に表現できたらうれしいわ」。

人混みをすり抜けながら

Rubyは北京の胡同を撮影場所に選びました。町の通り、路地そして人々の強烈な個性に魅了されたのです。彼女は被写体のカップルが初めて町を歩く様子を撮りたいと思いました。ちょうどRuby自身が数年前に初めてこの町を撮影したときのように。「毎日が特別に感じられる、あの新鮮な感覚よ」。

最初に撮影したのは、まさにイメージ通りの場所でした。胡同と呼ばれる石畳の路地、冬の枯れ木に揺れる赤いランタン、そして人々。10秒ごとに家族連れやバイクに乗った人々が通り過ぎます。

素早く作業しないといけないため、RubyはカメラにProfoto Connectを装着してオートモードに設定しました。そして、ライトスタンドにA1Xを取り付け、マグネット式マウントのドームディフューザーを装着しました。太陽は遠くの家々の陰に隠れてしまっていたため、アシスタントがA1Xのスタンドを高く持ち上げ、人工的に太陽を作り出しました。45度の角度から発光させ、カップルが歩く姿を撮影したのです。

凍える前に急いで

素早く撮影する理由は他にもありました。まず、恐ろしく寒かったこと。冬の重装備ではなく、春の服装での撮影だったので、セットアップに時間をかけるとモデルが凍えてしまいます。さらに、一か所に長くとどまると興味を持った地元の人たちが集まってきます。特に大きなライトを使っていると、警察の目に留まってしまうこともあるでしょう。だからこそ、小さくて軽いA1Xが役に立ちました。

次に、カップルの2人が自転車に乗り、店が立ち並ぶ胡同を走っているところを撮影しました。自転車が動き出すと、モデルたちはさらに寒くなります。まさに時間との戦いです。

「日没近い時間で、太陽はモデルたちの背後にあったわ。逆光だったから、彼らの顔に少し光を当てたかったの。髪を照らす金色の光を失わずにね」。 Rubyは再びA1Xにドームディフューザーを取り付けました。そしてモデルが自転車に乗ると、アシスタントがスタンドに付けたA1Xを持って同行し、彼らの顔に光を当てました。

自然光を補うライト

「屋外ロケのときは、ストロボが自然光を補ってくれるの。つまり、人工の光は自然の環境を邪魔するべきではないということ。そうじゃないと世界観を壊してしまうわ。その点、A1Xは自然な美しい光を添えてくれるのよ」。

逆光の中で道路の傍らに座っていると、通り過ぎる車がモデルの髪を優しくなびかせました。Rubyはその瞬間を撮ろうと決めました。このストーリー全体を象徴するシーンだと思ったからです。

Rubyはソフトバウンスを付けたA1Xをスタンドに取り付けました。アシスタントが手持ちでサイド光を演出します。アシスタントは、モデルの顔にメリハリをつけるよう、あえてモデルのごく近くに立ち、かすかな影を作りました。彼らの顔にもう少しだけ光を当てるため、Rubyは2灯目のA1Xをカメラに設置しました。A1Xの光をさらにやわらかくするため、ドームディフューザーを装着しています。

最後に、イエローのカラーフィルターをレンズに取り付け、ほのかな温かみを加えています。

さあ、ポートレートの時間

RubyがProfoto A1Xを使って特に撮りたかったのが、2人のクローズアップのポートレートです。

ライトは自然な太陽光に見えるよう、彼らの左側から約1.5m離れたところに高く設置されました。こうすることで彼らの顔に立体感をもたらし、髪にハイライトを添えています。ソフトバウンスを使って、やわらかく自然な光を作りました。

ここで、Profoto アプリの出番です。「A1Xの光量をアプリで調整できたのはとても便利だったわ。高い位置に設置したライトを調整のたびに何度も降ろさなくて済んだもの。これも時間の節約になったわ」。

アクションショットもProfoto A1Xで

最後の撮影で、Rubyは小さな動きを加えました。「モデルたちにカメラに背を向けて歩いてもらったの。こちらを振り返るときに女性モデルにスカートをなびかせてもらったわ。ちょっとしたアクションショットね。A1Xが速いシャッタースピードでも完璧に作動してくれて本当によかったわ」。

アシスタントが、ソフトバウンスを付けたA1Xをスタンドに取り付け、高い位置から2人を照らしました。画角に入らないように気を付けながら、2人のすぐ横を歩きます。「パワフルなA1Xは、明るい状況でも十分な光を作り出してくれるわ。やわらかくて自然な光になるように中程度の光量に設定したの」。

洗練されたコンパクトなデザイン

A1Xがあれば、Rubyは大きなライトを持ち運べないような場所でも撮影できます。「A1Xは洗練されたコンパクトなデザインね。バッテリーの持ちはいいし、リサイクルタイムが短くて、最新のユーザーインターフェースもわかりやすいわ。A1Xはいわば、自分専用のハンディスタジオのようねものね。Profoto Connectと組み合わせれば、何もかもが今までよりずっとシンプルになるの」。

「A1XとProfoto Connectを一緒に使うと、いつでもどこでも自由自在に自然な光を作ることができるわ。しかもストレスフリーよ。Profoto Connectをオートモードに設定したら、すぐ撮影を始められるわ」。

執筆者:: Steven Hanratty

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