Audrey Woulardによるボタンフリーのトランスミッター Profoto Connectを使ったクリエイティブな撮影 | Profoto (JP)

Audrey WoulardによるProfoto ConnectとA1を使ったクリエイティブな撮影

08 4月, 2019

執筆者:: Steven Hanratty

Audrey Woulardが、Profoto Connectを使えば撮影が快適になることを証明します。光の状態が刻々と変化するスペイン・バルセロナでも、Profoto製ストロボを使い、自然な美しい光を作ることができます。

アメリカ・シカゴを拠点とするAudrey Woulardは、トゥイーンやティーンの子供達のポートレート撮影で有名です。普段は、美しいイリノイ・シティの街並みを背景に撮影しています。もともとAudreyは、環境光で雰囲気作りをするという自然光を活かした撮影をしていました。自然光自体は美しいものの、不満もありました。

太陽光を最大限に活かして撮影するため、Audreyが撮影する場所や時間帯は制限されていました。この問題を解決するには、ストロボ撮影を行うことが得策でしたが、戸惑いもありました。

ストロボ撮影への不信感

「自然光での撮影なら、カメラを構えて撮るだけでしょう。でも、オフカメラのストロボ撮影を経験した人ならわかると思うけど、ストロボをトリガーする方法を探さなければならないのよ。多くのトリガーは操作が複雑で、使い方を事前に調べる必要があったし、時間がかかっていたわ。」

このような訳で、Profotoはボタンフリーのトランスミッター Profoto A1Profoto ConnectをAudreyに渡し、一日かけて、ティーンモデルのBerkeleyとMarinaを撮影してもらいました。舞台は活気のあるカタルーニャ州バルセロナです。

自然光を活かした撮影の利点のひとつは、機材が負担にならないことです。フォトグラファーとカメラさえあればいいのです。Profoto ConnectとProfoto A1は非常に小さいため、Audreyが普段使っているバッグに余裕で収まりました。この発見にAudreyは満足してくれました。

真昼の明るさを克服する

Audreyは、堂々たる凱旋門からほど近い美しい公園へ向かいました。真昼の直射日光下で撮影していたため、AudreyはProfoto A1 を使い、被写体のモデル達の顔に出る濃い影を消すことにしました。コントラストの高い影を消すにはストロボ撮影が不可欠です。Audreyは、ライトスタンドに取付けたProfoto A1をカメラポジションの左側の高い位置に設置しました。あとは、Profoto Connectをカメラのホットシューに装着したら準備完了です。

「Profoto Connectが使いやすいのは、設定がオートモード、マニュアルモード、電源オフの3種類しかないからよ。この場面では動きのある被写体を撮りたかったの。彼女達との距離が変化する状況だったので、オートモードで撮影することにしたわ。」

“朝飯前”の仕事

Profoto Connectをオートモードに設定すれば、Audreyは、カメラを被写体に向けてシャッターを切るだけでいいのです。露出の心配はいりません。カメラとモデル達の距離が近くにつれ、自動的に調整されるからです。

「驚いたことに、最初の一枚はすぐ簡単に撮れたの。だから、一日の予定が詰まっていたけど、モデルのBerkeleyのポートレート撮影を追加で行うことにしたの。真昼の強い日射しのもとでも、Profoto A1をフィルライトとして使って撮影できたわ。」

貴重なマジックアワー

Audreyは、次の撮影のため、バルセロナの中でも海に面したバルセロネータへ移動しました。そこで彼女が撮りたかったのは、マジックアワーの時間帯の写真です。日が沈むまでの限られた時間の中で、環境光とストロボ光を混ぜて、素早く行う必要がありました。 Audreyは、ライトスタンドに取付けたProfoto A1を正面の高い位置に設置して、モデルの右側から光が当たるようにしました。さらにやらかな光を作るために、Profoto A1にドームディフューザーを装着しました。A1のマグネット式マウントのおかげで、簡単に着脱できます。

「撮影では光に制約を受けるので、自然光を活かした撮影では、太陽の位置が重要よ。太陽は常に動いているでしょう。だから、太陽がちょうどいい位置に出ている時には、撮影できる状態にしておく必要があるの。でも、Profoto ConnectとProfoto A1があれば、ライティングの問題は解決できるわ。」

日が沈みつつある状況でモデルのMarinaと背景のバランスをとるため、AudreyはProfoto Connectをオートモードに設定して、基準とする露出を決めました。 その後マニュアルモードに切り替えて、Profotoアプリから補正を行いました。マジックアワーでの撮影で問題となるのは、日が沈むにつれて刻々と変化する光の状態です。Audreyは、消えゆく光に合わせて、マニュアルモードで露出を細かく調整しました。

「モデルに当たる正面からの光がなければ、このショットを撮ることはできなかったわ。沈んでいく太陽を背にしたら、シルエットしか写らないでしょう。」

青い世界

AudreyとモデルのBerkeleyは、バルセロネータの街中に場所を移し、日が沈んだブルーアワーの時間帯に街路や路地裏で撮影を行いました。Audreyが選んだ路地は、両側に背の高いアパートが建ち並ぶかなり狭い道でした。しかし、彼女がストロボ撮影に求める効果を見るには最適な場所でした。

Audreyは、ブルーアワーの青みがかったイメージを作るため、まずはカメラのホワイトバランスを調整しました。そして、Profoto Connectをオートモードに設定しました。たとえ撮影中にAudreyやBerkeleyが動き回っても、Profoto A1の光量が自動的に調整され、適正露出を得られるためです。

Audreyは、再びProfoto A1をライトスタンドに取付け、カメラポジションの左側の高い位置に設置しました。 さらに、Berkeleyの自然な肌色を再現するため、A1にはオレンジのカラーフィルターを着けました。その上にドームディフューザーを装着して、やわらかな光を作り出しました。これにより、被写体に当たる光が昼光のように見えます。また、ホワイトバランスを調整したことで、背景に写り込む光は日中の時間帯を思わせます。

「このようなライティングが可能になったことで、クリエイティブなアイデアの可能性が広がるわ。」

街路を横断する

最後は、Audrey Woulardが思い描いていた計画を実行します。Berkeleyが夜の街の中心で回ったり踊ったりするのです。大通りの両側には、街灯や通過するクルマの光跡が見えます。

Audreyは、手持ちのProfoto A1にドームディフューザーを装着して、自分の背丈より高く上げました。被写体のモデルの明るさを適正にし、背景のオレンジがかった街灯から彼女を引き立たせるためです。

「Profoto Connectは、今回はProfoto A1をオフカメラで使ったけど、ストロボ撮影をシンプルにしてくれるの。A1は事前に細かく設定する必要がないから、私はカメラを構えてシャッターを切るだけでいいのよ。つまり、自然光で撮影している時と同様に、被写体にフォーカスを絞ることができるの。だから、素晴らしいショットが撮れるわ。

今では、いつでもどこでも自然な美しい光を作ることができるわ。」

執筆者:: Steven Hanratty

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