スマートフォン用スタジオライトでフード撮影 | Profoto (JP)

スマートフォン用スタジオライトでフード撮影

25 12月, 2019

執筆者:: Profoto Japan

料理写真の広告撮影で活躍するフォトグラファーの大野 咲子氏に、「スマートフォン用スタジオライト」Profoto C1 Plus とスマートフォン iPhone 11 Pro を使ったフード撮影に挑んでもらった。ポケットサイズのライト C1 Plus 1灯 とスマートフォンを使って、料理をどこまで美味しそうに撮れるのか?フード撮影の様子をレポートする。

肉汁滴るローストビーフの撮影からスタート。ベースを自然光で作り(C1 Plus なしの写真を参照)、右手奥から半逆光で Clic ドームをつけた C1 Plus を照射することによって、肉の艶と立体感を演出した。料理撮影では、ハイライトと立体感を描き出すために、半逆光の光を活用することが多い。

C1 Plus あり

C1 Plus なし

撮影風景

次に、鮮やかな緑が美しいグリンピースとパクチーのエスニックスープを撮影。左奥から Clic グリッド 20°をつけた C1 Plus を逆光で照射することで、スープから立ち上る湯気を描き出した。ここでは、湯気のみにピンポイントで光が当たるように Clic グリッド 20°を使った。

C1 Plus あり

C1 Plus なし

撮影風景

あんみつの撮影では、Clic グリッド10°をつけた C1 Plus を、二枚の黒い紙の間から照射することで、光の帯を演出した。とろりとした黒蜜の艶感と色とりどりの寒天の透明感を描き出した。C1 Plus の定常光を使って、シャッターを切る前に光と影の具合を確認しながら、スムーズに撮影を進めた。

C1 Plus あり

撮影風景

本と飲み物を片手に自分の部屋のソファで寛ぐシーンを想定した撮影。Clic グリッド10°をつけた C1 Plus をソファの肘掛に直接置いて左手奥から照射した。熱を持たない LED ライトなのでテーブルや布に直接置くことででき、フットワークの軽いライティングが可能だ。クランベリージュースの氷や炭酸の泡のキラキラ感を光で描き出すことに成功した。

C1 Plus あり

撮影風景

ご馳走が並んだテーブルの俯瞰撮影にも挑戦。スタンドに取り付けた C1 Plus を白い壁に反射させることで、テーブルの左手上部の窓から差し込むかのようなやわらかい光を作り出し、食卓をふんわりとした雰囲気で描き出した。右手側にレフ板を追加することで、さらに光を回した。

C1 Plus あり

撮影風景

撮影風景

和菓子の撮影でも、スタンドに取り付けた C1 Plus を左側の白い壁に反射させて照射し、さらに右手側からレフ板で光を起こした。上のテーブル俯瞰撮影より低い位置からバウンスすることで、影を長く、立体感をわかりやすく表現している。丸みを帯びた形状の生菓子をやわらかい光で包み込み、しっとりとしたマットな質感で描き出した。

C1 Plus あり

撮影風景

手毬寿司の撮影では、Clic ドームを取り付けた C1 Plus を左奥から直接照射し、手前をレフ板で起こした。ここでは、黒いテーブルの上の手毬寿司を引き立たせ、丸い立体感を描き出すために、方向性のある光を使った。C1 Plus の光を寒色系に振ることで、お刺身を美味しそうに描き出した。

C1 Plus あり

撮影風景

撮影風景

最後に、無造作に積んだチョコレート・タワーの撮影に挑戦。Clic グリッド 20°をつけた C1 Plus を左手前から直接照射し、チョコレートの立体感や色、質感を描き出した。ここでは C1 Plus の光を暖色系に振って、温かみのある雰囲気で表現した。

C1 Plus あり

撮影風景

撮影風景

「C1 Plus は手の平サイズでほんとうに小さくて、どこにでも気軽に置けるのが、普通のストロボと違うところ。小さいので画角に入らないようにギリギリまで攻めることができるので、新たな表現もできるのではと可能性を感じた。」と大野氏。

「定常光もフラッシュ光も色温度を3,000〜6,500Kまで自由に調整できるので、色味の表現が大切な料理撮影ではとても重宝する。C1 Plus 1灯でやわらかい光から硬い光まで様々な光を手軽に演出できるので、フード撮影にぜひ活用してみてほしい。」

撮影チーム:
フォトグラファー:大野 咲子
フードスタイリスト:勝又 友起子
BTS スチルフォトグラファー:平舘 平
BTS ムービーディレクター:南部 充俊
BTS ビデオグラファー:鷲見 知彦

執筆者:: Profoto Japan

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