生命に魔法をかける - Profoto B1X | Profoto (JP)

生命に魔法をかける - Profoto B1X

23 1月, 2018

執筆者:: Manuel González

ニューボーンフォトの人気が高まるなか、この写真分野に新たに挑戦するフォトグラファーが増えています。ニューボーンフォトは決して新しいトレンドではありません。なかでも女性のパイオニアはアメリカ人で、2002年頃から取り組んでいます。私はフォトグラファーとしてのキャリアを通して、この分野では、Carrie Sandoval と Brittany Woodall の 2人のフォトグラファーから特に影響を受けました。

この分野の撮影には、特別な配慮が必要になりますが、最も重要なのは、赤ちゃんが好きであること、そして忍耐力が無限にあることだと思います。私の意見ですが、この2つの資質を持ち合わせていないと、ニューボーンフォトで見られるような「優しさ」を表現するのは難しいと思います。ニューボーンフォトの撮影は、30分から3時間、ときには4時間にも及ぶこともあります。

私はニューボーン撮影における豊富な経験をもとに、すべてのニューボーン撮影に通ずる標準的なワークフローを設計しました。このワークフローシステムは、赤ちゃんの気質に関係なく適用することができます。

ニューボーン撮影 — コンセプト

ニューボーンフォトとは、一部の例外もありますが、生後12日から15日ほどの生後間もない赤ちゃんを撮影した写真です。ですが時々、生後1ヶ月以上の赤ちゃんのニューボーン撮影を行うこともありますが、個人的には適切ではないと考えています。なぜなら、撮影が複雑になり、ニューボーンフォトで誰もが思い描くような美しいポージングを実現することが難しくなるからです。

生後2週間を過ぎると、赤ちゃんは日に日に眠りが短くなり、ニキビや疝痛に悩まされることもあります。このような理由から、生後15日目以降の赤ちゃんの撮影は避けた方がよいでしょう。

セットと小道具

私の意見ですが、セットと小道具は、最適な結果を得るために最も重要な要素の一つです。ニューボーンフォトのための小道具は決して安いものではありませんが、必要不可欠なものであることは、私の仕事仲間も同意してくれると思います。

高品質の生地や素材を使用することで、エレガントで繊細なイメージにすることができます。スタジオをセッティングして、ご両親と赤ちゃんが快適に過ごせるように完璧に整えます。撮影をスムーズに行うために必要なものはすべて揃えます。

パーフェクトなライティング

ニューボーン撮影では、ライティングは非常に重要です。私はこれまで、ニューボーン撮影で、さまざまなライティングに取り組んできました。ニューボーンフォトで重要な要素は、ポージングだけではないのです。ライティングによって、その写真が、芸術作品、はたまた何の変哲もない赤ちゃんの写真になるかが分かれるのです。私の経験上、写真を美しい光で描くには、Photoshop での編集ではなく、その前、スタジオ(またはクライアントの家)での撮影において光をシェーピングすることが重要なのです。

3年前にストロボを使い始めて、その後、白熱灯の定常光に乗り換えて 2年ほど使用しました。昨年の First Communion(初聖餐式)の撮影をきっかけに、LEDの定常光に買い替えて、シーズン通して LEDで撮影を行いました。そして、夏に Profotoが発表した「Try & Buy」(どこでも Profoto製品を試用できるオプション)を利用したことをきっかけに、Profoto D2 に夢中になったのです。

1週間使ってみて、あらゆるテスト撮影を行いました。私のスタジオには自然光が入らないので、特に重要なテストは、窓から差し込む自然光のような、ディフューズされたやわらかい光を見つけることでした – その結果、理想的な光を作り出すことができました。私は Profoto D2 を RFiソフトボックス 長方形 90x120cm と一緒に使用しています。ライトのセッティングは、赤ちゃんのすぐそば 20~30cm ほどに近づけて、非常にやわらかい光を作り出すことで、ライティングの利点を最大限に発揮します。また、絞りを大きくして、ニューボーンフォトに必要な繊細さとやわらかさを表現することができます。

どのようなニューボーン撮影においても、原則として、絞りは f2.8 ~ f3.2を超えることはありません。ストロボ光の最大の特長は、光が一定であることです。自然光は、その日のうちに移り変わるので、カメラの設定をその都度変更する必要があります。どのような分野のライティングであっても、まず最初のステップとして、光源の種類(ストロボ光または自然光)に関係なく、良い光を見分けられるようになることが重要です。

私が Profotoを選んだのは、光のレンジ、クオリティ、スピードに優れ、かつ豊富な種類のアクセサリーが利用できたからです。購入前に、とても簡単に Profoto製品を試すことができました。

屋外での撮影に挑戦

屋外でのニューボーン撮影は、決して簡単なことではありません。屋外での撮影では、スタジオでの撮影と同じくらい、それ以上に気をつけることがあります。

気温、風、虫、日差し、騒音など、スタジオ撮影では気にする必要のない要素に直面することになります。スタジオは、生まれたばかりの赤ちゃんに合わせたコントロールされた環境です。しかし、屋外に出ると、突然の突風や予期せぬ大きな音など、コントロールできないリスクがたくさんあります。撮影場所を探す際には、これらのリスクを考慮しなければなりません。撮影の間、赤ちゃんの安全を確保するためには、すべてを可能な限りコントロールする必要があります。

屋外で撮影する際のもう一つの重要なポイントは、赤ちゃんが常に暖かくいられるようにすることです。何といっても、暖かい赤ちゃんは、眠くて幸せな赤ちゃんなのです。ですから、撮影の合間には、必ず赤ちゃんにカバーをかけてあげてください。屋外でのニューボーン撮影は、暖かい春と夏にのみ行うことをお勧めします。

電気が利用できない屋外での撮影では、その場で利用できる環境光に加えて、光のタッチを入れるのが好きです。この撮影では、Profoto B1X とアンブレラ ディープ トランスルーセント XL をバックパネル付きで使用して、ディフューズされたやわらかい光を作り出しました。 

このライティングは、環境光を自然な方法で強調するので、写真をさらに豊かに表現できます。屋外でのライティングのやり方は、スタジオでのライティングと同じです。どのような場所でも、そのシーンで利用できる環境光を考慮して、できるだけ低く広い角度から赤ちゃんに光が当たるようにして、Profoto B1Xとアンブレラ ディープ トランスルーセント XL で自然な光のタッチを加えます。

Manuel González

Profoto製品を使用した Manuel González 氏の作品はこちらからご覧いただけます:

Facebook: Manuel González

Instagram: Manuel González children

Instagram: Manuel González wedding

Vimeo: Manuel González

gonzalezfotografos.es

manuelgonzalezfotografia.com

赤ちゃんの写真を公開することを許可してくださったご両親に感謝いたします。

執筆者:: Manuel González

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