Jewelry photography lighting with Profoto D4 | Profoto (JP)

ジュエリー撮影とProfoto D4

17 6月, 2017

執筆者:: Jens-Linus Lundgren-Widén

Hadi Sabbaghは、イランで最も有名なフォトグラファーのひとりです。地元の新聞社からキャリアをスタートさせ、今ではイランを代表するジュエリーフォトグラファーとして活躍しています。今回は、ジュエリー撮影のライティングについて、お話を伺いました。

 

Hadi Sabbaghは、地元の新聞社でキャリアをスタートさせました。すぐにレイアウト部門に配属され、ここから彼の15年にわたるグラフィックと広告分野への旅が始まることになりました。Hadiが写真を始めたのは、カメラの技術が古いものから新しいものへと移行していく時期でした。ネガティブな姿勢で働くフォトグラファーにうんざりしたのがきっかけで、彼はこの世界に一人で飛び込むことにしました。

「地元のカメラ販売店で働く友人の一人が、初めてデジタル一眼レフカメラを買うのを手伝ってくれたんです」

多くの初心者がそうであるように、Hadiもオンカメラ・フラッシュで撮影を始めましたが、やがて彼曰く「光が見えた」ことで、プロカメラマンとして約2年の後、スタジオフラッシュが必要だと気づいたのです。そんな彼の目に留まったのが、Profoto D1 モノライト でした。

 

 

「私はイランで Profoto D1 キット の最初の購入者です。それがすべての始まりでした」

ジュエリーの撮影は、セキュリティやメンテナンス、ジュエリーのクリーニングから、被写体への映り込みや照明の問題まで、さまざまな課題があります。撮影には多大な忍耐力が必要です。

「最大の難関は、プロジェクトのビジュアル・アイデンティティを確立することです。これには、有名なジュエリーブランドでさえも、頭を悩ませています」

 

 

「クリエイティブに、ジュエリーごとに新しいコンセプトを打ち出したいのであれば、テントやライトボックスのようなシンプルなシェーピングツールは使えない」とHadiは言います。ですが、撮影に共通する要素もあります。例えば、HadiはいつもProfoto D4ProBoxを使用しています。

ProBox は、商品撮影に適したライトシェイピングツールです。マクロ撮影では、均一な光とシャープなエッジを作り出すソフトボックスとして使います。また、メインライトや、被写体を照らすハイライトとしても使用できます。私は3つ持っています」

 

 

 

「私はよく、やわらかい光と硬い光を組み合わせて使います。中判カメラで多焦点合成(フォーカススタッキング)を用います。D4 ジェネレーター は、色温度と出力に安定性があります。これは、多焦点合成を使用するのに重要な特長です。4つのアウトレットがあるので、プロフェッショナルな仕事でとても便利です」

 

 

Hadi にジュエリー撮影の仕事を始めたきっかけを尋ねると、3年前に友人から、ビジネスを拡げる革新的なアイデアを持つ若い宝石商を薦められたと説明してくれました。この宝石商のAli Alaghband氏は、いち早くインスタグラムを使ったプロモーションを始めたひとりです。

 

 

「彼は私の写真を何枚か見たあと『ジュエリー写真の経験はある?』と聞いてきたので、私は『ない』と答えました」

過去に何人かのフォトグラファーと仕事をしたが、満足のいく結果は得られなかったという。Hadi にはジュエリー撮影の経験がありませんでしたが、Ali Alaghband氏は、Hadiが初めて撮影したジュエリー写真を見て、すぐに彼に撮影を依頼しました。

 

「今でも撮影に協力しています。これまでに700枚以上のジュエリー写真を撮影してきました。これはローカルレコードです」

お気に入りの写真について尋ねると、Hadiはシンプルにこう答えます。

「好きな写真は、まだ撮っていない写真!まだ表面を少し削っただけで、これからもっと磨き上げていきたいと思うからです」

フォトグラファー Hadi Sabbaghの他の写真は、彼の Instagram でご覧ください。

 

執筆者:: Jens-Linus Lundgren-Widén